健晃堂

ホームを活かす

野球でもサッカーでもスポーツでは、ホームで戦う方が有利なのは誰もが知るところ。

強いチームでもアウェーでの戦いになると、格下の相手に負けてしまうことは珍しくありません。

移動が少なく身体への疲労が少ない。

応援してくれる人が多い。

など、ホームが有利になるのは様々な理由がありますが、一言で表現すれば、“普段通りの戦いが出来る”となるでしょう。

勝手知ったるホームでは、身体的にも精神的にも緊張が少なく、あまり乱れることがありません。

自律神経の働きのバランスが高いレベルで安定するため、最大限のパフォーマンスが発揮出来る。

スポーツに限らず、このような経験は誰にでもありますよね。

ところが、何事においてもあまり良い結果が出せない人は、この経験をあまり活かそうとしていないようです。

恋愛では、ここという時に一度も行ったことがないお店に相手を連れて行く。

ビジネスでも、大切な商談をまとめるような場面で、慣れない場所でセッティングする。

どちらも大切な場面だからこそ、自分を良く見せようと背伸びをするのですね。

「ああ、私のために頑張ってくれたんだ」

と好意的に受け取ってもらえれば上手く行くかも知れませんが、高い確率でそうはなりません。

余計なプレッシャーが掛かり、ミスや失言が増え、会話も弾まず、失敗する確率が高くなってしまうでしょう。

スポーツの場面でも、ホームの大声援が気になって逆に本来の力が発揮できなかった。

アウェイでのブーイングに闘争心が湧き、いつも以上の実力が発揮出来た。

などのようなケースもあるように、あくまで絶対に慣れた場所が有利というわけではありません。

しかし、何事においてもやはり大切な場面では、相手をホームに誘った方が、良い結果になる確率は高くなります。

ビジネスや恋愛は、相手を打ち負かすのが目的ではありません。

良い気分させることが出来なければ、良い結果は得られないでしょう。

自律神経のバランスは一緒に居る人に伝染します。

これはどう誤魔化そうとしても、防ぐことは不可能です。

ならば、自分自身が最も安定した状態で居られるホームと呼べる場所や環境に相手を誘うべき。

何事も望む結果を出し続ける人は、日頃からこの準備を怠りません。

馴染みの店をいくつか持っておく。

いつか誰かと一緒に行きたい場所は、入念に下調べをしておく。

相手にとっては、非日常で刺激的な場所でも、自分にとってはホーム。

いかにして、この形を作るかが、良い結果を出し続けるためには大切なポイント。

参考にしていただけると幸いです。

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