健晃堂

交渉上手になるためには

ビジネスの場面では、交渉事は最も大切な要素の一つ。

恋愛や様々な人間関係においても同じこと。

相手の気持ちを考えた上で、自分の言いたいことが伝えられなければ、関係は進展しないでしょう。

つまり、何事においても望む結果を手に入れるためには、交渉上手になるのは欠かせません。

交渉力を上げるためのコツやテクニックについては、他の機会に譲ります。

今回は一つ、強く意識しておいた方が良い点についてお話しさせていただきます。

それは、自律神経の働きのバランスが乱れている時には交渉事は避けた方が良いということ。

自分自身の呼吸を観察して、どうもリズムが乱れている感じがする。

何だかついつい早口で話している。

急に不安になったり、すぐにイライラしてしまう。

こんな時には出来るだけ、人と会って大切な話はしない方が良いでしょう。

呼吸や話し方が早くなっているような時は、相手の話を聞かずに自分の話ばかりしてしまいがち。

これが商談だと売込みばかりになり、相手は引いてしまいます。

こうなると、今までに身に付けてきた数々の営業テクニックや、心理学を活用してのコミュニケーション術などは全て逆効果。

使えば使うほど相手は警戒感を強めるだけで、決して交渉はスムーズに進みません。

自律神経の乱れは、良くも悪くも周囲の人に伝染します。

心身のバランスが乱れた状態で人と会うと、相手の状態も乱すことになり、何もまとまらなくなってしまいます。

そして、一度警戒された相手の警戒心を解くのは容易ではありません。

かなりの無駄な時間とエネルギーを消耗することになってしまいます。

そんなことになるくらいなら、先延ばしに出来る予定は、なるべく延期した方がまし。

予定をきちんとこなすことを最優先させたばかりに、まとまる交渉すらまとめられなくなってしまった。

このようなことを繰り返していては、何事においても望む結果を手に入れることは出来ないでしょう。

しかし、ビジネスの世界などでは多くの場面で、そう都合良くはいかないものです。

心と体のバランスが乱れていても、予定変更など出来ないことは多々あるでしょう。

そんな時は、様々な自律神経の働きのバランスを整えるテクニックを試して、出来るだけ心身の状態を安定させてから、交渉に臨むことが大切。

例えば、リズムを一定に保ってしばらく歩くと、精神状態が高いレベルで安定して来ます。

階段などを同じリズムで上り下りしても、同じ効果があります。

人と会う前には一杯の水を飲んで、心を落ち着けるのも良いでしょう。

自分なりの心を落ち着ける呼吸法などがある場合は入念に行うなど、出来ることは全て実践する。

このような意識を持っているだけで、結果は大きく変わって来るものです。

忘れてはならないのは、交渉事は自律神経のバランスが乱れた方が不利になるということ。

心と体のバランスが高いレベルで安定している方が、自分のペースで話を進めることが出来るのです。

不利になりそうな場面では、出来るだけ交渉事を避けるのも、望む結果を手に入れるための一つの手。

参考にしていただけると幸いです。

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