健康な体を保つために大切なのは“揺れ”
しかし、そう言われても、揺れの感覚を取り戻すのは案外難しいものです。
いつも精神的にも肉体的にも窮屈な環境に慣れてしまうと、揺れようと思っても、どうして良いのかわからくなります。
全身を揺らそうとして、余計に力が入ってしまっては意味がありません。
そこで、誰でも簡単にできる、揺れの本能を取り戻す方法をお伝えさせていただきます。
・足を肩幅に開いて立ちます。
・両腕の力を抜いて、ブラブラさせましょう。
・腰と頭は正面を向いたまま動かず、でんでん太鼓のように、腕が体に巻き付くように左右に振って下さい。
・この時、まずは指先の力を抜き、手首、前腕、肘、上腕、肩、肩甲骨と順番に力が抜けていくようにイメージしてみましょう。
・決まった回数はありませんが、左右に往復20回程度揺らせば十分です。
簡単に出来ますよね。
初めのうちは、なかなか思うように、腕が巻き付くように揺らせないかも知れません。
それでも何度か繰り返しているうちに、自然と腕の揺れも滑らかになって来ます。
お休みの日などに、頭で考えず何もしないで、ゆっくりと体の欲求を意識してみましょう。
いかに、いつもの自分が無理をしているか、本能的な欲求とはかけ離れたところで生きているのかわかると思います。
何か心も体もスッキリしない。
そんな時に、この腕を揺らす体操を行ってみて下さい。
本当に体が求めているもの、心が求めている状態がはっきりして来ます。
ただし、時間はかかります。
すぐにわからなくても、焦らずに揺れを取り戻そうと意識していれば、ある時ふっと重しが取れたような感覚になることがあります。
そんな時こそ、本能的な感覚が取り戻せた瞬間。
情報過多の社会で、頭ばかり使って生きていれば、身も心もいつも不自然な働きを強要され、いつか壊れてしまいます。
そうならないために、まずは本能的な揺れの感覚を取り戻すことが大切。
参考にしていただけると幸いです。
