健晃堂

決断を下す最適なタイミング

大きな問題に突き当たった時、迷いが生じるのは当然のこと。

何か決断を下さなければならない時に、意識すべきポイントがあります。

それは、“おへそから指三本分真下の位置の張り具合”

「腹を決める」「腹を括る」などのような、決断を意味する言葉があります。

その腹というのが、おへその下指三本分の場所。

人が本当に決断を下せる時には、この下腹部に十分な力が入っています。

どのような状態が理想なのでしょうか?

それを知るには、胸骨の真下、鳩尾(みぞおち)の部分に触れてみて下さい。

胸の真ん中の骨を下の方へなぞって行くと、骨の下に凹みが感じられます。

この鳩尾(みぞおち)の凹みに左手の指先を当て、右手の指先を下腹部に当ててみる。

どちらの方が緊張が強いでしょうか?

理想的なのは、鳩尾がやわらかくて、下腹部が硬い状態。

このような体になることが「腹が決まった」ということ。

逆に、下腹部がみぞおちよりもやわらかい体で大きな決断を下そうとしても、またすぐに迷いが生じてしまうもの。

頭では「こうすることに決めた」と考えていても、体はそれを本能的に望んでいないのです。

つまり「腹は括られていない」のです。

では、どうすれば腹が決まり、大きな決断を下せるようになるのでしょうか?

それは、待つ以外にありません。

どうしようも無いのでしょうか?

はい、どうしようもありません。

腹が括られていない状態で、大きな決断を下したとしても、結局はまた迷いの中に舞い戻って来るだけです。

ただし、人の心と体は本当に上手く出来ています。

どのような大きな問題や、深い悩みに直面しても、必ず「腹は決まる」ようになっているものです。

「迷っている時の体」は、いつしか自然と「決断力のある体へ移行」する。

いつまでも悩み迷っているようでも、下腹部にしっかり力が入り、みぞおちがリラックスして来れば、もう決断できているのと同じです。

いくら頭で考えても、何も決断に至らない時は、体の声を素直に聞いてみて下さい。

腹が括られていない時は考えるのをやめてしまいましょう。

寝てしまう。

美味しいものを食べる。

何も考えずに出来る作業に没頭する。

こうして過ごしてるうちに、自然と下腹部に力を感じ始めます。

その時が、決断を下し動き出す最適なタイミング。

迷いから抜け出せない時などに。

参考にしてみて下さい。

16.06.15

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です