健晃堂

予定がない日の大切さ

スキマ時間の活用方法。

手帳による時間管理。

やるべきことに優先順位を付ける。

自分でやらなくても良いことは人に任せる。

など、ビジネス書やセミナーなどで、様々な時間管理のテクニックが語られています。

もちろん、これらは一通り身に付けておいた方が、日々の時間に余裕が出来るのは間違いありません。

ただし、落とし穴はどこにでもあるもの。

勤勉で素直な人ほど時間管理そのものが目的になってしまい、心の余裕を失ってしまう傾向があります。

スケジュールに空白があると落ち着かない。

そんな気持ちになることが多くなって来たら。

落ち着きを取り戻すためには、全く予定を入れない日を作るのが効果的。

毎日ギッシリのスケジュールをこなすことで満足しているような時の人は、やはり自律神経の働きのバランスが大きく乱れています。

自律神経は車のアクセルに例えられる交感神経と、ブレーキに例えられる副交感神経の二種類があります。

時間管理に意識が向き過ぎている時は、交感神経の働きが強くなり過ぎています。

例えるなら、高速道路をアクセル全開で飛ばしながら、車を運転しているようなイメージ。

とても心地良い快感が得られる一方で、一歩間違えば大事故につながってしまいかねません。

そのため緊張も強くなり、精神的な余裕は失われてしまいます。

これでは一体、何のための時間管理なのか。。。

意味がありませんよね。

車の運転でも、休憩や目的地へのルート確認が時々必要なように、時間管理にもやはり振り返りが必要です。

理想は一週間に一日、それが無理ならせめて一ヶ月に一日は何の予定も入れない日を作る。

この日は、心身の休養日、もしくは今までを振り返り将来に向けての計画を立てる日にしましょう。

ビジネスや実用書などではよく「人と違う結果を求めるなら、人と同じ行動を取っていてはいけない」などの言葉が書かれています。

人が休んでいる間も頑張り続けた人間だけが、大きな成功を手に出来る。

もちろん、その通りでしょう。

しかし、スケジュールを隙間なく埋め、手帳で分単位で時間を管理し、やるべきことに優先順位を付けることが、人とは違う行動になるのでしょうか?

豊かさを求めて前向きな気持ちで頑張って来た人なら、誰にでもそんな時期を過ごして来た経験があるはずです。

つまり、そのような時間管理こそが、取っていてはいけない人と同じ行動に当たるもの。

情報過多の現代では、スキマ時間を無くしスケジュールを埋めるのは簡単なことです。

誰にでも出来るでしょう。

一方、何も予定を入れない日を作るのは、強い意志を持たなければかなり困難です。

だからこそ、出来る人が本当に必要な予定を見分けられるのです。

年明けから少々飛ばし過ぎている、と感じたら。

途中で余裕を無くし、大きなアクシデントに遭わないために。

どこかで全く予定を入れない日を持つことをおすすめします。

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