健晃堂

怒りや不安に対する応急処置

前置き無しで、
いきなり説明に入ります。

“怒り”や“不安”
といった感情から
自分自身の心身を守るには、

・呼吸
・笑顔
・水を飲む

まずはとにかく、
“呼吸を意識すること”

呼吸法など難しい事は
考える必要はありません。

怒りや不安の感情が出て来た直後は、

・他の感情に置き換えてみる。
・10秒数えてみる。
・相手の気持ちになってみる。

などの感情コントロールの方法は、
全く役に立たないでしょう。

そんなことが出来るなら、
そもそも最初から
怒りも不安も湧いて来ない。

単純にそれだけの理由です。

これが出来る場面では、
最初から怒ったり不安になったり
することは無いですよね。

これらは例えるなら、

怪我をして痛みに苦しんでいる時に、
健康法としてヨガをやったり
サプリメントを飲もうと
しているようなものです。

負傷した時に必要なのは

“応急処置”であって

健康法ではありません。

呼吸を意識することは、
強い怒りや不安といった、
心の負傷時に最初に行う
応急処置と言えるでしょう。

もし出来るのであれば、

呼吸を意識する時に、

“吸う”よりも“吐く”方を
長くしてみましょう。

人の自律神経の働きは、
常に揺らいでいて、

吸う時には交感神経が優位に、
吐く時には副交感神経が優位に
働くようになっています。

落ち着きを取り戻すためには、
副交感神経が優位になる、
息を吐く時間を長くすると良いでしょう。

ただ、

これもあまり囚われる必要はありません。

呼吸に意識を向けるだけで、
自然と息を深く吐き出すように
なると思われます。

次に、

“笑顔”

口角を上げることで、
人は自然と笑顔になり、
感情は後からついて来る。

このような話もよく聞きますよね。

なので詳しい説明は省きます。

呼吸に意識を向けたら、

次は、

意識して笑顔を作ろうなどと、
余計な事は考えないで、

“人さし指を口に咥える”

これで強制的に口角が上がり
笑顔になります。

感情コントロールなんて
考える必要はありません。

指をくわえている間は、
怒りも不安もそれ以上
強くなることは無く、
勝手に治まって来るでしょう。

そして、

“水を飲む”

この時はしっかりと水が
胃腸に届くところを
イメージしてみて下さい。

胃腸などの消化器系の働きは
副交感神経が支配しています。

水が胃腸に行き渡ることで、
心が落ち着く副交感神経の働きが高まり、
怒りや不安の感情から身を守るための
スイッチが入ります。

・呼吸
・笑顔
・水を飲む

この3つが怒りや不安などの感情から
心身の健康を守る
応急処置になります。

心理学や自己啓発セミナーでは、
様々な感情コントロールの
テクニックを教えられますよね。

だけど、

いざとなったら、
ほとんど役に立たない。

そう感じ出したころに、

セミナーで習うことは技術であり
習得には練習が必要だと教わります。

確かにその通りでしょう。

しかし、

心のケガに対する応急処置を施さず、
“正しい方法”を練習していては、

いつか心も体も壊してしまいます。

時には傷つくことを恐れずに、
感情を剥き出しにすることも大切ですが、

心のケガによるダメージを
大きくしないためには

応急処置の方法を知っておくことが大切。

人としての成長や人生の成功を目指して、
様々な勉強を始めたはずなのに、

それが原因で、

自分自身を壊してしまう人を
私は今までに何人も見て来ました。

せっかく学んだことを
最大限に活かすために、

自律神経の働きに基づいた
心の負傷に対する応急処置の方法を
役立てていただけると幸いです。

成功法則などのセミナーで
必ず教えられるこの言葉。

“過去と他人は変えられない”
“自分と未来は変えられる”

素晴らしい言葉ですが、

この教えも最大限に活かすためには、
ある考え方もセットで知っておく
必要があります。

人の心身のバランスを支配する、
自律神経の働きに基づいた、
ある考え方とは?

次回にお話します。

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