健晃堂

自責の思考を活かす人・潰れる人

自己啓発や成功法則などの
セミナーや書籍では
必ず登場するこの言葉。

“過去と他人は変えられない”
“自分と未来は変えられる”

素晴らしい言葉です。

しかし、

この言葉が人を幸せにしているかと言えば
私にはそう感じることが出来ません。

これらの考え方を吸収した事によって、
いつでもどんな時でも
必要以上に自分を責め立てて、

心身ともに健康を壊す人の方が
圧倒的に多いのではないでしょうか?

このような言葉や思考も、
使い方を一つ誤れば、
大きく自分自身を傷付けてしまいます。

素晴らしい教えを最大限に活かし、
心身ともに豊かに生きるためには、

この自責の教えをサポートするために、

ある思考も、
同時に持っておく必要があります。

その思考とは、

“だれも信用しない”

人は信用してはいけない!!

。。。。。。

そんな冷たい。

そう感じるでしょうか?

一見すると人間味が無く
冷たく感じてしまいますが、

これこそ私は最初に書いたような
言葉を活かすために
欠かせない思考だと思っています。

人が怒りや不安に陥る
大きな原因は何でしょうか?

信じていた人に裏切られたり、

信用していた人が約束を
守ってくれなかったり、

自分が期待した通りの働きを、
してくれなかったり、

他人に原因があるのでは?

そこで、
自己啓発や成功法則を
学んでいる多くの人達は、

“過去と他人は変えられない”

といった言葉を思い出し、

“自分と未来は変えられる”

と自分に言い聞かせ、
原因を自分自身の中に
見出そうとします。

もちろん、

この意識は本質的には
間違ってはいないでしょう。

自分自身に意識を向けず、
何でも他人が悪いと考えていては、
人は成長出来ません。

ただし、

それにも限度というものがあります。

どう考えても自分に落ち度が無い、
他人の裏切りやミスまで、

“原因は自分にある”

と考えていたのでは、

身体的にも自律神経の働きの
バランスが常に乱れた状態になり、

確実に、

心身ともに壊れてしまいます。

だからと言って、

他人を責め立てたところで言葉通り、

過去と他人は変えられません。

ならば、

“最初から誰も信用しない”

頭の片隅にこの考え方を
入れておくことで、

他人から受けるストレスを
軽減させることが出来るでしょう。

誰かから裏切られたり、
任せていた仕事でミスをされたり、
期待通りの行動をしてくれなかった。

このような場面でも、

“人ってそんなもの”

最初からこう思って、
そのような事態を想定しておけば、

怒りや不安の感情に
囚われることも防げるはずです。

他人は信用するな!!

こう言われれば、

そんな考えでは豊かになれない。

と感じるかも知れません。

しかし、

いつも周囲の人を
信用ばかりしていては
どうなるでしょう?

自分が誰かから、

「信用しているよ」

などと言われたらどうですか?

もちろん嬉しい言葉ですが、

場合によっては、
大きなプレッシャーになりませんか?

そのプレッシャーが
大きな精神的負担となり、
心身の健康を病むケースも
少なくないのでは?

反対に全く信用されていない方が、

心も体も伸び伸びと出来る。

こんな経験もあるでしょう。

それに、

“人を信用する”

というと聞こえはいいですが、

よく考えてみたらこの言葉の裏には、

“何かあったら人の責任”

という気持ちが見て取れます。

信じていた人が
自分の思い通りの行動を
してくれなかった時に初めて、

“責任は自分にある”

といった反省を繰り返す。

その繰り返しは、
徐々に身体的にも精神的にも
ダメージを蓄積することになり、

いつしか健康状態を
破綻させてしまいます。

最初から誰も信用せず、

人が裏切ったり何かミスしたり
することを想定しておきましょう。

その想定が

しっかりしていればしているほど、

心の中には余裕が生まれ、
怒りや不安といった感情が起りにくく、
心も体も安定した状態を
保つことが出来ます。

その安定感は、
周囲の人たちに安心感を与え、

結果的には自分の周りに
人が集まるようになります。

“他責でなく自責で生きる”

同じような意味の言葉は
数多くありますが、

こういった教えによって
心身ともに潰されるのではなく、
最大限に活かして
豊かに生きるためには、

“たれも信用しない”

この思考をセットにして
持っておくことをおすすめします。

————————————-

怒りや不安などの感情が無くても、
日々普通に暮らしているだけで、
精神的な疲労を感じる。

心が疲れると、

思考力も低下し、
何もやる気が無くなる。

こんな時にも、
心のリセットが必要ですね。

簡単なリセット方法について
次回はお話します。

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