健晃堂

ストック思考とフロー思考

同じような仕事を、同じように続けていても、数年後には大きな飛躍を遂げる人と、いつまで経っても同じような暮らしをしている人が居ます。

この差を分ける要素の一つが、ストック思考かフロー思考かの違い。

「継続は力なり」という言葉があります。

文字通り、何事も続けていれば力が付いて来る、という意味ですね。

しかし、この言葉にも忘れてはならないポイントがあります。

それは、知識、経験、技術、人脈などを積み重ねて行くこと。

仕事、勉強、趣味の習い事に至るまで、ただ続けていれば力が付くわけではありません。

何も考えずに行動を繰り返したところで、あまり力は付きません。

また、その場その場でしか通用しない知識や技術などを追い続けたところで、真の実力にはつながらないでしょう。

人間関係なども同じです。

目の前に居る人を大切にする、という考え方や行動はとても大切です。

しかし、人は一度に限られた人としか接することは出来ません。

今、目の前に居る人にしか意識が向かず、これまでにご縁をいただいた人、お世話になった人、自分を慕ってくる人との関係を疎かにしてしまっては。

目の前に人が居なくなった時には、どうするのでしょう?

また、新たな人との出会いを求めて、動き回らなければならなくなります。

いつまで経っても同じ行動を繰り返すだけ。

フロー思考とは、このように現在の目の前のことだけにとらわれてしまい、何も積み重ねようとしないこと。

これに対しストック思考型の人は、全てを積み重ねて行こうとします。

知識、経験、技術、人脈など。

一度身に付けたものは、決して疎かにしません。

良い例が、日記や記録を付けていて、必要とあれば頻繁にそれらを読み返す人。

人は生きているだけで、様々な悩みや問題に遭遇するものです。

そんな時、一度でも切り抜けた経験があれば、決して忘れないように何らかの形として残しておく。

それが、後々同じような場面に遭遇した時に役立つのです。

人間関係なども同じです。

状況や環境が変われば、深く付き合う人が変わるのは、誰にとっても仕方が無いことでしょう。

それでも、頻繁に会ったり連絡を取り合ったりすることはしなくても、大切な人とは少し距離を置いて関係をつないでおくことは出来るはず。

完全に縁を切ってしまう必要などないでしょう。

年賀状や暑中見舞いのやり取りだけの関係でも、ご縁は繋げるはずです。

フロー思考の人は、こんな時も今までの人脈はきれいに整理して、新しい出会いを求めに走ります。

職場、サークル活動、セミナー通いなどでも同じ。

今までの学びや人とのつながりを捨てて、また新しい環境を探し始める。

これでは、なにも積み重なりません。

「過去を捨てて未来に向かって生きる」

などと話す人が居ます。

ですが、未来とは過去の延長線上にしかないもの。

過去を大切にしない、過去に何も積み重ねて来なかった人に、明るい未来などは決して訪れません。

もちろん、捨てなければならない過去、縁を切らなければ前に進めない人間関係などは、誰にでもあると思います。

足かせになるものは切り捨てて、あとは全て整理して、必要な時にいつでも取り出せるようにストックしておこうとする思考。

人間関係であれば、今は会う必要が無くても、必要とあればいつでも会えるようにご縁をつないでおこうとする思考。

こうして積み重ねて来たものが富となり、豊かさを引き寄せます。

継続は力なり、よりも正しくは、積み重ねることこそが力なり。

出会いと別れの季節、環境が大きく変わる時期になると、人は新しい行動を始めます。

今まで楽しかった環境、仲の良かった人たちとの関係が、急に疎ましくなることもあるものです。

しかし、このような時の振る舞いこそが、将来に大きな影響を与えることになるでしょう。

過去は切って捨てるのではなく、きちんと整理して積み重ねておくこと。

この積み重ねが、力となり、自信となり、確かな実力となって明るい未来を引き寄せます。

様々な流れが変わる今の時期に、参考にしていただけると幸いです。

16.04.05

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