健晃堂

目標達成に向けて潜むわな

「知行合一」という言葉があります。

“知識”と“行動”を同一にするという意味です。

目標を達成するためには当然のように聞こえますが、意外に難しく、どちらか一方に偏ってしまうことが多いものです。

本を読み、セミナーに通い、知識の習得にばかり熱心で、全くそれらを活かそうとしない人。

何も考えず、何も学ぼうとせず、ただ闇雲に行動ばかりしている人。

こうなってしまっては、いつまで経っても目標には近付きません。

また、知識と行動のバランスの取り方についてもコツがあります。

目標達成に必要な知識と行動のバランスは、5:5では無いようです。

イメージとしては2:8、もしくは1:9といったところでしょう。

10時間学びのために時間を費やしたなら、40時間は行動に充てる。

もしくは1の学びを得たなら、それらを4回は試してみる。

など、行動に8割以上の時間とエネルギーを費やすことが大切です。

当然と言えば当然の話に聞こえるかも知れません。

言われるまでも無い、そんなことなら知っている。

きちんと実行している。

などの声が聞こえて来そうですね。

しかし、本当にそうでしょうか?

知識と行動の割合が2:8、もしくは1:9になっているでしょうか?

冷静に振り返ってみると、ほとんどの人がなっていないのでは?

高度情報化社会になった現代では、誰でも容易に知識の習得が出来るようになりました。

学んでいる時というのは、気持ちが良いものです。

脳内にもドーパミンという快楽物質が放出され、その快楽を求めて依存症になってしまいやすい傾向が人にはあります。

これこそが、勉強熱心な人が陥りやすい目標達成に向けて潜むわな。

今まで知らなかった知識を得ることが出来る本を大量に買む。

週末は、ほとんどセミナー通いで時間を費やす。

それはそれで、決して悪い事ではありません。

目標達成のためには、誰しも積極的に学び続ける必要があります。

ただし、行動を犠牲にしてまでの学びは、長期的に見て大きな悪影響を及ぼします。

成果につながらないどころか、今の現状を維持することすら難しい状態になるだけです。

目標は行動することでしか、達成は出来ません。

だからと言って、学びの無い行動は時間と労力を無駄にするだけ。

知行合一をもう一度意識して、日頃の知識と行動のバランスを見直してみることをおすすめします。

16.01.07

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