健晃堂

重要だから行わないこと

心と体の健康バランスを保つために、とても重要なこと。

その一つが、呼吸法です。

呼吸は肉体と精神の状態に直結する大切な要素。

落ち着いて深い呼吸になれば、人は精神状態も落ち着き、肉体的にも健康になります。

浅くて速い呼吸になれば、気持ちには余裕が無くなり、病気を引き起こす可能性も高くなります。

それほど、呼吸と人の心と体は密接につながっているもの。

なので、心身の状態のバランスを整える方法として、様々な呼吸法が提唱されています。

しかし、問題になるのは、ある一つの呼吸法のやり方に囚われてしまった場合。

思い通りの呼吸法が行えない時など、それが焦りとなり、逆に心と体のバランスを崩してしまいかねません。

意識して行なう呼吸法には、案外と難しいものが多いのです。

ならば、どうすれば良いのでしょう。

それは、心身ともにとても安定した状態にある時に、自分がどんな呼吸をしているのか意識を向けてみること。

調子が良い時の呼吸の仕方を、しっかりとイメージし、自分自身に刻み込む。

そして、バランスが乱れた時に、そのイメージを思い出せるようになれば、自然と呼吸は整って来ます。

難しい呼吸法を、頭で考えながらマスターする必要はありません。

自然と行っている良い呼吸の方法を思い出す。

重要なことだから、あえて行わない。

これも、安定した日々を送るための一つの考え方です。

ただし、決して、呼吸法はやらない方が良いというわけではありません。

達人と呼ばれる人たちが身に付けている呼吸法は、やり方は違えど、どれも素晴らしいもの。

大切なのは、一つの呼吸法に囚われてはならないということ。

出来ない方法は出来ないままでも、何の問題もありません。

呼吸は人が生きて行くために、最も重要な活動。

だからこそ、どんな方法でも良いので、意識しながら自分の一番やりやすいようにしていれば、自然と整うようになっています。

心身のバランスが乱れた時に、呼吸法を行って整えることは、間違いではないでしょう。

同じように、自然と調子良く過ごせている時の呼吸をしっかりと覚え、日頃からその呼吸を思い出すことも、肉体的にも精神的にも良い状態を保つコツの一つです。

ゆったりとした気分で、自然と調子良く過ごせていると感じた時に。

ぜひ、思い出してみて下さい。

16.05.07

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