健晃堂

脳の疲れを和らげるコツ

あなたが本来の自分の力を発揮出来ていないと感じる時。

それは、多くのケースでは脳疲労が原因。

疲労を和らげようとして、難しい方法に取り組み始めると、それが更なる脳疲労の原因となり逆効果。

また、わざわざ時間と場所を確保しなければならない方法も長続きしないため、あまり効果が望めないでしょう。

ならば、前回お伝えした方法を試してみましょう。

・手をスリスリと撫でて下さい。

・次に手首をブラブラさせて下さい。

大切なポイントは、スリスリ、ブラブラ、などの言葉を声に出しながら行うこと。

スリスリ、ブラブラでなくても何でもいいです。

とにかく、擬態語を口に出すことが重要。

擬態語でなくても、“気持ち良く”などの言葉でも良いでしょう。

こんなことで、本当に脳の疲労が和らぎ、本来の実力が発揮出来るようになるの?

誰でも普通は疑問に思いますよね。

なので、簡単に理由を説明させていただきます。

まず、手をさすることで、指先まで血行が良くなります。

そうすると、脳へ流れる血流も良くなります。

脳は大量に酸素を消費する器官。

酸素は血液で運ばれるため、脳への血流量が増えることで、酸素も多く供給されることになり、疲労が回復しやすくなります。

しかし、もっと大切なポイントは、スリスリなどの擬態語を口に出すこと。

子どもの頃は、誰でもスリスリ、ブラブラなどの色んな擬態語をたくさん使っていましたよね。

子供を観察していると、やはりよく擬態語を使います。

ところが、大人になるとあまり使わなくなります。

なぜなのでしょう?

それは、脳の成長に関係しています。

人の脳には、部位によって、はっきりと決まった役割があります。

大人になると脳の成長と共に、この役割がはっきりして来て、表現力や理解力が身に付いて来るのですね。

しかし、子どもの頃は、まだ脳が成長していないため役割がはっきりしていません。

そのため、何かを表現したり、人に伝える時には、擬態語をたくさん使うことになります。

わかり難いでしょうか?

例えば、小さな子供は、犬をワンワンと言ったり、車をブーブーと表現しますよね。

犬や車といった言葉を覚えるまで少し時間が掛かるため、音や様子で表現して伝えようとするわけです。

そして、このような言葉を使っている時の子供の脳は、様々な部分が活動していると言われています。

大人になり脳が発達して役割がはっきりしてくると、考え事をしたり、何かを表現する時に、関係しない部分は働かなくなります。

このことは、大人は子供より物事に集中出来るという点がメリット。

一方で、デメリットは脳の特定の場所だけに大きな負担を掛けてしまうということ。

ある研究発表によると、大人になってからでも、子供と同じように擬態語を使えば、脳の様々な部分が働き出す現象は、無くなってはいないそうです。

つまり、子供と同じように擬態語をたくさん使うと、脳の特定の部分にだけ掛かっている負担が減り疲労が和らぐ。

様々な場所が活性化されるため、本来の実力を発揮しやすくなるということです。

脳の仕組みはとても複雑なため、この説明では的確で無い表現もあるかも知れませんが、概ね、そのような理由です。

スリスリ、ブラブラなど、実際に声に出すのは人前では、少々恥ずかしいですよね。

誰も見てない所でこっそり行うか、もしくは大勢で一緒にやってみてはいかがでしょう。

こんな簡単な方法でも、毎日続けていると、意外なほど効果を実感出来るものですよ。

15.09.12

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