健晃堂

学びと思索

おはようございます。

元旦はいかがお過ごしでしたか?

私は今日は、夏に役目を務めるお祭りが行なわれるお寺に初詣に行く予定です。

2017年を飛躍の年にするために、昨年を振り返ってみての感想をお伝えさせていただきます。

昨年はあまり行動範囲を広げなかったことが、日々の充実感につながったとお話しさせていただきました。

もう一つ気が付いたのは、自己啓発、成功を目指す、理想の自分を手に入れるといった類のセミナーや講演会に一度も参加しなかったということ。

私は20代の頃からこのような話が大好きで、少しでも興味があれば、すぐに飛び付いていたものです。

この類のセミナーには怪しいものも多く、時間とお金を無駄にしたケースも少なくありませんが、トータル的に見れば、やはりプラスにはなります。

社会的な成功者の思考をしっかり学んだり、自己啓発にどっぷり浸かり込む時期は、長い人生の中で、ある程度は必要だろうと私は思っています。

しかし、参加し過ぎはやはり良くありません。

自分の頭で物事を考える力が衰えてしまうからです。

孔子の教えの一つに「自分の頭で考え、人からも教わることが知恵を深くする」というものがあります。

“人から学ぶ”ことと“自分の頭で考える”ことは車軸の両輪。

バランスが取れてこそ、目指す方向にスムーズに動けるもの。

どちらかに偏ってしまえば、どちらも役に立たなくなってしまうでしょう。

私も様々なセミナーに参加して来ましたが、昨年は専門分野に関する学び以外は全て断ち切ることでバランスが取れ、大きな推進力が得られるのを感じました。

高度情報化社会の現代では、どちらかと言えば、自分の頭で考えることより人から学ぶ方へとバランスが偏ってしまいがちです。

それが続くと、いつの間にか自分の頭で考える力が衰えてしい、何をやっても上手く行かないといった状態に陥ってしまいます。

セミナーや講演会に行かない方が良いと考えているわけではありません。

必要だが知らない、といった分野の学びは、私も積極的に取り入れていくつもりです。

ただし、気を付けなければならないのは“依存症”

専門分野を深めるためや、仕事で必要なスキルを身に付けるための学びは、多くのケースで苦痛を伴うものです。

なので、あまり依存症になってしまう心配はありません。

それに対し、自己啓発や成功法則系の学びは、とても心地良い高揚感が得られるものが多いため、依存症を引き起こします。

依存症になってしまうと考える力が衰え、車軸のバランスが崩れ始めます。

私もかつて、自己啓発依存症に陥った時期がありました。

抜け出せない自分を肯定するために、“いくつになっても学び続けている自分”の姿を、周囲にアピールしたりもしていました。

昨年これをやめてみると、驚くほど全てが安定するのを感じたものです。

目立った変化は無いものの、足元が確実に固まりつつある。

それが深く実感できました。

“人から学ぶ”ことと“自分の頭で考える”ことは、あくまでバランスが大切。

どちらかが良くて、どちらかが否定されるものではありません。

この両方のバランスが取れているでしょうか?

私もバランスを崩すことなく、今年も一年過ごそうと思います。

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