健晃堂

窮地に立たされた時にやってはいけないこと

人が窮地に立たされた時。

置かれた状況から脱出するために、とても邪魔になる習慣があります。

それは、

“理論的に物事を考えること”

ビジネスで大きな成功を成し遂げるためには、理論的思考は欠かせません。

きちんとした根拠を集め、ロジックを組み立て、理論通りに物事を進めて行く。

何事も、ある方程式に当てはめることで、予想通りの結果を導き出すことが出来る。

それらを細かく組み立てて、理論と根拠に基き行動を繰り返していけば、いつかは望み通りの成功を手に入れることが出来るでしょう。

しかし、

それならばなぜ、人は窮地に立たされるのでしょう。

何事も全てが理論通りに進むのであれば、全ての人が安定した生活を送ることが出来て、誰もが望み通りの成功を手に出来るはずです。

現実は、そうでは無いですよね。

理論的思考の持ち主、ロジックを組み立てるのが得意な人が、思い描いた通りの生き方を実現しているかと言えば、決してそうではないでしょう。

私たちが生きている世界では、理論では割り切ることが出来ない現象が、頻繁に起こるもの。

地震などの予測できない大きな災害に遭遇したり、突然の、世の中の大きな変化の波に飲み込まれてしまうケースは多々あるものです。

このような時に、置かれた状況から脱出する術を理論的に考えようとすると。

とにかく、出来ない理由ばかりが浮かんできてしまいます。

あの方法は、今はこういった理由で使えない。

この手法は、データと根拠に照らし合わせると、上手く行く可能性がほとんど無い。

どれだけ理論的に上手く行く方法を考えようとしたところで、現実に窮地に陥ってしまった人には、ロジックはなかなか組み立てられないものです。

ならば、そのような時に大切なのは、

“楽観的思考”

誰が何を言おうが、権威のある偉い人がどんな説を唱えていようが、とにかく“自分には出来る”と信じて行動を繰り返すのみ。

絶体絶命の窮地に追い込まれた経験が無い人の成功理論は、こんなケースでは一切無視。

すると、何が起きるのでしょうか。

理論的には説明できないか、もしくは予測不可能な出来事によって窮地に立たされることがあるのと同じように、全く予期せぬ結果に繋がることがあります。

何がどうなって、こんなことになってしまったのか。

自分でもさっぱり説明できない。

そんな成功が必ずどこかで訪れます。

ただし、それには何らかの行動を起こし続けていることが絶対条件。

何もしていない人に奇跡は起きません。

だから、行動を止めないために楽観的思考が大切。

悲観的な結果ばかりを予想させる理論的思考は行動力を奪うだけ。

理論的思考は、経済的にも精神的にも余裕がある時には望む成功へ近付くために、とてもプラスに働きますが、窮地に立たされた時にはマイナスの要素が大きくなってしまいます。

大切なのは、直感を信じること。

そして、楽観的な行動を数多く繰り返すことが、現状から脱出する近道。

決して、理論的思考を否定しているわけではありません。

何事にもメリットとデメリットがあるように、窮地に立たされた人にとっては理論的思考はデメリットの方が大きくなってしまうということです。

感情に流されること無く、落ち着いて物事を考えることは大切。

ただし、行動は楽観的に。

もしもの時のために、頭の片隅にでも入れておいていただけると幸いです。

16.04.24

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