健晃堂

窮地から脱出するには?

今、岡山県の実家に帰っています。

雨の中、山を越え川沿いの道を走りながら帰る途中、様々な考え事をしていました。

私は子供の頃から孤独になるのが好きで、小学生の時には、子供だけでは行ってはいけないと学校の先生から言われていた学区外に一人で自転車で出かけたり、誰も入らないような山に登ったりしていました。

一人で知らない場所を散策するのがすごく楽しかったのですが、思い返せば何度も大きなピンチに陥ったものです。

知らない土地で全く帰り道がわからない状況になったり、山から出られなくなってしまったり……

道などその辺りの人に聞けば良いのですが、子供が道を尋ねたりすると、学校の決まりを破って一人で学区外に出ていることが先生にバレてしまいます。

山の中だと、そもそも道を尋ねる人すら居ません。

そんな時には、子供ながらにありったけの知恵を振り絞ったものでした。

街中では、家に書かれている住所や道路標識、時計を見つけて時間を知り太陽の位置など、得られる情報をフル活用して帰り道を探し出します。

山の中では、耳を澄まし、微かに聞こえる街の音から進む方向を割り出したり、周囲を凝視して道を見つけ出します。

とにかく、今の自分の五感から得られる情報の全てを使えば、自然とピンチも切り抜けられたものでした。

ところが、大人になるにつれ、このような力は退化してしまいます。

便利な物が溢れ、そもそも窮地に陥ることが無くなると、いざピンチが訪れた時に何も出来ません。

あれが無い、コレが無い。

あれさえあれば、これさえあれば!

などと考えてばかりで、無いものばかりに意識が向いてしまいがち。

そうなると心の隙を突くように、お金を払えばそれらが手に入るという情報に遭遇します。

そして、大金を失うことになり、ますますピンチは拡大する一方。

様々な場面で、こんな悪循環に嵌ってしまいがちです。

悪循環に陥るパターンは決まって、

・今、持っていないモノや情報を手に入れようとする。

・自分以外の誰か他人に頼ろうとする。

・目の前の小さなことに手を付けず、先のことを考え不安になっている。

このような時です。

反対に、

・今ある情報や物をしっかり使う。

・自分以外には頼らない。

・目の前のことに集中する。

窮地からの脱出に成功した時のパターンは、この3つを徹底出来た時でした。

生き辛さを感じている。

何事も行き詰ってしまった。

なにか不安で仕方がない。

そんな時には、いかにも自分を助けてくれそうな様々な人が寄って来たり、多くの情報が飛び込んで来ます。

しかし、惑わされてはいけません。

安易にそれらに飛び付けば、その先は地獄の連鎖が待っているだけ。

とにかく目の前のことだけに全力を尽くし、今ある情報や人脈をフルに活用すること。

それが出来れば、窮地から脱出できるのです。

困難な局面に立たされた時には、この法則を忘れないようにしたいものです。

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