健晃堂

無駄を省くと遠回りになる

無駄が嫌い。

何事も効率良く行わないと気が済まない。

目的地に辿り着くために、常に最短最速のルートを選ぼうとする。

これらは、現代の仕事ができるビジネスマンには必須の要素。

人が持っている資源の中で、時間ほど大切なものはありません。

無駄を省き、効率を重視し、何事も最短で成し遂げる。

大きな目標を達成するためには、この習慣は欠かせないでしょう。

しかし、これはあくまでビジネスでの成功など、具体的な条件が限られている場合での話。

豊かさを感じ、幸せを手に入れるために必要な要素では、決してありません。

例えば、恋人との時間を過ごす時。

二人で楽しく幸せな時間を共有したいはずなのに、デートの目的地に着くために最短最速のルートを選ぶ必要があるでしょうか?

途中で寄ってみたいお店を見つけた。

ゆっくり眺めていた景色に出会った。

そんな時に、目的はそこじゃないと無視する必要は、全く無いでしょう。

楽しければ、それで良いはず。

旅行に行く時なども同じ。

きちんとプランを決め、予定通りに行動する必要など全くありません。

集団行動の中で一人勝手な行動をしては他の人に迷惑が掛かり問題ですが、自分一人、もしくは仲間内だけなら、その時々で自分達のしたいように行動すれば良いだけ。

向上心が強く、勉強熱心、仕事に対する意識が高い人ほど、必要以上に効率というもので行動を制限してしまう傾向があります。

その結果、何事にも無駄を省き、効率を上げる事だけが目的になってしまい、楽しむということを忘れてしまいます。

心を亡くし、文字通り「忙しい」だけの日々になってしまう。

もし、効率を求めす過ぎて忙しい日々を過ごしていたら。

使える自由は、どんどん使ってみた方が良いでしょう。

なぜなら、効率を考えない自由な行動は、人が忘れていた内面の自由を呼び覚まします。

その時に、今までの習慣に抑圧されていた本来の自分の力が目覚め、新たな創造性を発揮出来るようになります。

結果的に、無駄を省き効率を重視していた時よりも、早く目的を達成する道が見つかるケースは、決して少なくありません。

時には、日頃抑えている行動を開放してみてはいかがでしょう。

きっと、様々な新たな道が開けて来ると思います。

16-09-23

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