健晃堂

冬季うつと自然のリズム

豊かさを感じながら生きるためには、良い人間関係の構築や、ビジネスでの成功は大切な要素。

そのベースには、心身ともに健康であることが大切。

秋から冬にかけて陥りやすい“冬季うつ”

やる気の低下を起こす冬季うつを防ぐための方法を提案させていただいています。

先週は、言葉の使い方についてお話させていただきました。

今日は自然のリズムと一緒に生きる大切さをお話させていただきます。

冬季うつを防ぐための大切な要素は、

・朝は日の出とともに、しっかり太陽を浴びる。

・夜は出来るだけ、早めに寝る。

聞き飽きた話かも知れませんが、やはり大切なことです。

まず、なぜ秋から冬にかけてうつが増えるのか?

原因の一つにメラトニンとセロトニンというホルモンのバランスが崩れることが挙げられます。

簡単に説明させていただくと、メラトニンとは良い睡眠のために必要なホルモン。

セロトニンとは精神状態の安定を保つ作用の大あるホルモンです。

これらのホルモンの分泌は自分の意志とは関係なく、自然のリズムに従って勝手に分泌されるようになっています。

人間は日の出とともに活動を開始し、夜になると眠る生き物。

このリズムは、自律神経やホルモンバランスの調整によって作られているんですね。

ところが、現代では夜でも明るくなり、なかなか質の良い眠りが取れなくなりました。

パソコンのモニターやスマホの明るい画面を深夜まで見ている人は少なくないでしょう。

その結果、朝はギリギリまで寝て慌てて出勤する。

一日が終わり夜になると、また深夜までパソコンに向かっている。

多くの人がこのような日々を過ごしているのではないでしょうか?

セロトニンというホルモンは、朝の太陽の光をたっぷりと浴びることで、その日一日安定した精神状態が送れるように分泌が始まります。

なので、日の出と共に起きて、しっかりと朝日を浴びるだけで、冬季うつはかなり防げるんです。

ところが深夜まで明るいモニターに向かっていると、睡眠の質を高めるメラトニンの分泌も抑制され、睡眠不足になり朝は早く起きられなくなる。

このような悪循環に陥ってしまいます。

可能な限りこのリズムを矯正し、日の出とともに起きて夜はできるだけ早く寝る。

様々な情報が飛び込んで来る今の時代。

この当たり前のリズムの生活を当たり前に送ることが、何と難しくなったことでしょう!

強く意識に働きかけなければ、当たり前の生き方すら出来ない時代になったんですね。

まずは自分自身の生活のリズムを、9月の終わりに見直してみませんか?

10月は過ごしやすい季節で、心身ともに最も安定しやすい季節です。

この時期にしっかりと一日のリズムを安定させることが出来れば、うつになることなく冬を楽しく乗り切れるでしょう。

来月はそのための一ヶ月と位置づけて、今日は日々の生活リズムの振り返りの日々としてみることをおすすめします。

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