人は誰でも一人で居るとさみしくなるものです。
一人が好き。
孤独を愛している。
などという人でも、完全に独りぼっちになってしまえば、気が狂ってしまいます。
それもそのはず。
人間は本来、それほど強い生き物ではありません。
大型の肉食動物に襲われたら、全く太刀打ちできないでしょう。
文明が発達し、野生動物に襲われる危険は、ほぼ無くなりました。
とはいえ、本来の人間は、群れの中に居なければ自分を守れない弱い存在であることには、変わりがありません。
なので、本能的に一人になるとさみしくなり、群れの中に入ろうとするのですね。
ところが。
周囲に人が多くなれば、今度は気持ちに余裕が無くなります。
人が感じる精神的ストレスのほとんどは人間関係から来るもの。
あまりにも余裕が無くなると、また一人になりたくなります。
そこで、今まで出会った人との関係をほとんど切ってしまうと、どうなるでしょう。
一人になって、さみしくなり、また新たな人間関係を増やし、新たなストレスを感じるようになる。
こんな悪循環に嵌ってしまうだけです。
では、人間関係に疲れてしまった時にはどうすれば良いのでしょう?
そんな時には、思い切った人脈の整理をすること。
ただし、人脈の整理とは、今繋がっている人との関係の多くを断つことではありません。
今繋がっている人が、どのような人なのか、一度向き合ってみること。
真剣に相手のことを知ろうとしてみること。
出来る限り多くの人と会い、実際に話をしてみる。
時間には限りがあるので、会うのが難しければ、メールやLINE・facebookなどで絡んでみる。
こうして、自分からアクションを起こしていけば、相手が自分にとってどんな人なのか知ることが出来ます。
意外な人が、自分を陰で支えてくれていることに気付く場合もあれば、その逆もあるでしょう。
つながりのある人のことを深く知れば、今の自分に本当に必要な人は、すでに揃っていることにも気が付くかも知れません。
ならば、あとはその人たちとのつながりを深めていくことが、本当の意味での人脈の整理。
きちんと人脈が整理されていれば、この先、一人ぼっちで不安になることも無くなります。
また、必要な人材が周りに居なくて、困ることも少なくなるでしょう。
もし、あなたが今、一人になることが多くさみしさを感じていたとしたら。
新たな出会いを求めて人脈を増そうとすれば、精神的ストレスで押し潰されてしまうでしょう。
そんなことになる前に。
今繋がっている人が、どのような人たちなのか。
一度、真剣に見直してみてはいかがでしょう。
灯台下暗しの例えのように、きっと思わぬ発見があると思います。