私は昨年まで経営していた整骨院を閉院し、今はインターネットビジネスを中心とした会社をやっています。
人の集まる場で、そう自己紹介すると決まって、
「全く違う分野に転身されたんですね」
と言われます。
まあ、誰が聞いてもそのような感想を持つのが普通でしょう。
しかし、私は全く違うことをやっている訳ではありません。
それから、転身したつもりもありません。
自然の流れで、自分に合った形に事業の形が変化したに過ぎないのです。
昨日、長い付き合いの友人と話をしていて、色々と昔のことを思い出していました。
私が最初に自分で始めたのは、自宅への出張施術。
次に行ったのがヤフオク。
大した給料は貰えない二十代の修業時代。
何とか使えるお金を増やそうと、工夫したものです。
ヤフオクで稼いだお金で、高価な専門書やビデオ教材を購入したり、治療技術を学ぶセミナーに参加したり。
そうして勉強し整骨院を開業後も、ネットを使って地域の情報を収集したり、ホームページでの集客を試みたりもしました。
2006年には、海外への柔道整復師への普及活動を行っている協会にも加盟。
実際に普及活動が行われているポルトガルを訪れたりもしました。
その頃、海外での活動を継続させるための資金調達の方法として、アフィリエイトを知ることになります。
ちょっとした小遣い稼ぎ程度にしか思っていなかったインターネットビジネスの勉強を、それから本格的に開始。
その後、協会のポルトガルでの柔整師の普及活動が暗礁に乗り上げた頃に、私もインターネットビジネスは挫折。
しばらくは施術業に専念するも、来院される患者さんの層や悩みは徐々に変化。
当初は地域密着型の“ほねつぎ屋”として開業したにもかかわらず、いつしか来られる患者さんは、肩こりや目の疲れ、自律神経失調症を訴える人ばかりに。
その症状の原因のほとんどは、仕事によるストレスや将来に対する不安。
現状を何とか変えたいので、何かを始めたい。
だけど何をやれば良いのかわからない。
そう話す患者さんに、
「こんな方法もあるよ」
と、私が過去に行ったアフィリエイトやヤフオク転売の話をすると、多くの人が真剣に食らいつく。
中には、身体の相談よりも、そんな話ばかりを聞きに来られる患者さんも居られました。
私の整骨院は、間違っても繁盛院ではありませんでした。
しかし、インターネットビジネスの話をすると、すぐに人は集まってきます。
そして、みんなとても楽しそうに喜んでくれる。
治療家の使命は、人々を心身ともに健康で元気にする事。
ならばその為に、自分が人から求められている事をやろう。
整骨院を閉め、今の会社を作ることを決めた理由の一つがこれです。
長くなるのでこの辺にしておきます。
次回は、私が施術業とインターネットビジネスを通じて強く感じた、人々が心身ともに病気になる理由をお話します。