健晃堂

二刀流の本当の意味

有名な宮本武蔵の二刀流。

両手に刀を持ち戦に挑む。

とても強そうですが、現代の学者の主張は、そんなことは不可能だという説がほとんどです。

実際に武蔵が両手で刀を振り回していたのかどうかは、今では正確に知ることは出来ません。

ただし、武蔵は著書の中でこのような言葉を残しています。

「命を捨てる時は、道具を残さずに役に立てたきもの也。道具を役に立てず、こしに納めて死する事、本意に有るべからず。」

つまり、「生きている間は使えるものは全て使い切れ。」と言いたいのでしょう。

武士であれば、太刀と脇差の二刀を腰に差しています。

重要なのは、この二刀の使い方を究めること。

両手に刀を持って戦っていたわけでは無いのでは、と今では考えられれています。

状況によって、長い太刀が有利な時もあれば、脇差の方が戦いやすい場合もあります。

本当の意味での二刀流とは、臨機応変にこれらを使い分けられるようになること。

戦など無い現代に置き換えてみても、生きるために大切なポイントは同じ。

世の中の荒波に揉まれながら生きて行くためには、日頃は何かに一点集中することが大切。

それと同時に、状況の変化に素早く対応出来る柔軟さも重要です。

自分の持っている道具や身に付けたスキルを磨く時には一点集中。

そうして、いつでもすぐに能力を発揮出来るように準備しておくことで、臨機応変な対応が出来るようになります。

仕事でも、人間関係でも、あちらこちらと目移りしていては、何も身に付きませんし、誰の信頼も得られません。

これでは、何も使い切ることが出来ないでしょう。

集中するべき時は集中する。

一方で、あまりにも一つのことに囚われ過ぎないように、状況判断能力も同時に磨いておく。

両方とも忘れないように気を付けて、日々を過ごしたいものです。

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