逆境に直面した時、その状況から抜け出し、逆にチャンスに変え大きく伸びる人は、腸が健康な人。
そのまま潰れてしまう人は、頭は良くても腸の働きに問題がある人。
前回は“ガッツ”についてお伝えさせていただきました。
英語では“guts”
勇気、根性、意気地、気概などを意味する言葉と、腸を表す言葉の綴りは同じです。
言葉の通り、逆境をチャンスに変えるための“ガッツ”は“腸”に宿るもの。
腸が健康に問題があれば、逆境を乗り越える気概や根性は身に付かないのです。
人は逆境に直面すると、どうやって乗り越えようか、頭の中には様々な考えが浮かんで来ます。
このような時に重要なのは、
“快適に生きるためにはどうすれば良いか”
その方向へ向かっている道を選択すること。
人にとって絶対の真実は、“生きている”ということです。
生きるために必要なものを判断する役割を担っているのは“理性”ではなく“本能”
つまり、“脳”ではなく“腸”
頭の良い人ほど、ここを間違えて、理性で物事を判断してしまう傾向があります。
しかし、理性はたびたび間違いを犯します。
脳には、物事の良し悪しの判断が付かないからです。
犯罪に手を染めてしまう。
ただ辛くて苦いいだけの生き方を選択してしまう。
場合によっては自ら命を絶ってしまう。
などのようなケースも決して少なくはありません。
生きるために頭で考え抜いて出した結論が、自ら命を絶つなど、どう考えても間違っているとしか思えないでしょう。
理性に対して本能は、“快・不快”“好き・嫌い”を基準に道を選択します。
生きるために有益な方向は“快”
間違っている方向は“不快”
シンプルにそれだけ。
飲食物の消化・吸収などの生物として原始的な働きをしている腸は、生きるための本能と深く関わっています。
食事をした後に、
「この物質は体に良いからしっかり取り入よう、こちらは有害だから吸収するのをやめておこう」
などと、理性を働かせながら消化・吸収活動を行っている人などいないでしょう。
自分の意思とは全く関係なく、自然に行われているはずです。
そんな腸の健康状態が悪くなれば当然、生きるということに関する本能的な感覚も鈍ることになります。
生物としての原始的な感覚が低下した状態で、頭脳をフル回転させて考え抜いたところで。。。
逆境から抜け出すための良い方法には、なかなか辿り着けないでしょう。
逆境に直面した時に、そのまま潰れてしまう人の行動パターンとして、
・ストレス解消にと暴飲暴食に走る・異常に偏った食生活を送る。
・普通に耐え必死で頑張りながら、コーヒーや栄養ドリンクを飲み過ぎて腸にダメージを与えてしまう。
このような傾向が見られます。
もしかしたら経験があるのでは?
あるとしたら、その後、逆境から抜け出せましたか?
必死に頑張れば頑張るほど、状況は泥沼化の一途を辿ってしまっただけなのでは?
例えば、
経済的に大きなピンチに陥ってしまった時。
お金を稼ぐための良い案が浮かんだ、もしくは良さそうな情報に出会ったとしても。
それが不快なもので、生きる有益でない道であれば、決して長続きはしません。
長い目で見れば、成果もほとんど得られないでしょう。
逆境をチャンスに変え大きな成長を遂げる人は、ピンチの時ほど食生活にこだわります。
腸に強いストレスを与え、傷めつけるようなことは決してしません。
具体的にはどのような食生活が良いのかは、一人一人違うのでここでは省きます。
大切なポイントは、“心地良い”かどうか。
本当に心地の良い食生活であれば、続けていくうちに嗅覚や聴覚などの五感が冴えて来るものです。
ただし、
心地良い食生活や、快・不快の基準が大切と言っても、間違ってはいけない点があります。
好きなことだけをやっていれば良い。
必死に頑張る必要は無い。
ということでは決してありません。
逆境をチャンスに変え、大きく成長するためには、何事に対しても死に物狂いで頑張らなければいけないのは当然のこと。
ガッツを出して、苦手や嫌いな事にも挑戦しなければならないでしょう。
重要なのは、人が本来持っている生きるための力を高め、正しい判断を下すために腸の健康を保つということ。
加えて、やるべきことが定まったら、持っているエネルギーを最後の一滴まで注ぎ込むための“ガッツ”を付けること。
頭が引きちぎれるくらい悩み思考をフル回転させることが、意味が無いと言っているのではありません。
それは、もちろん大切なことです。
生きるための土台となる本能の働きを弱めてしまっては、どんな頑張りも活かされることがないということです。
腸の健康を保つためには、自分にはどのような方法が合っているのか。
日頃からそこを意識しながら、見つけておくことをおすすめします。