心も体も重だるくて仕方が無い。
だるさを解消するためにあれこれと試してみるが、何をやっても効き目が無い。
そんな時には、何事も逆方向から考えてみることが大切です。
考え方として“だるさを味方に付ける”
外に出て人に会えば元気になれるとわかっていても、疲れ果てて、とても外出して人に会う気分では無い時などには。
部屋で寝ているのならば、疲れたから休むと考えるのではなく、部屋の中を寝ながら観察してみる。
心も体も重だる過ぎて、何もする気が起きない時は、自分自身の健康状態がどうなっているのかを、しっかりと確かめてみる。
だるくて動けない自分を残念に思うのではなく、だるい時だからこそ気が付く部分に意識を向けてみましょう。
よくある「何事も無理やりプラス思考で考えましょう」という話と同じじゃないかと思われるでしょうか?
その通りです。
心と体が重だるくなるのにも、必ず良い面があるものです。
とは言えこのような話を精神論で語ると、自分を追い詰め逆効果になってしまいがち。
なので、自律神経の働きのバランスという視点から、お話しさせていただきます。
人の心身のバランスは、活動的に向かう交感神経と、リラックスを導く副交感神経の二種類で、周囲の環境の変化に適応するよう調節されています。
これからの季節、太陽の熱で大気が温められ、気温は高くなります。
空気には、温度が高くなると軽くなり、上昇する性質があるのは子供の頃に理科で教わりましたね。
この現象は目には見えません。
しかし、人が生活している環境からは、空気が少なくなってしまいます。
これが、いわゆる低気圧。
空気が少なくなれば、人の活動に必要な酸素の量も、当然ながら少なくなります。
その環境の変化に適応するためには、人はどうなるでしょう。
出来るだけエネルギーを無駄に使わないような機能が働き始めます。
心拍数は少なくなり、呼吸の回数も減り、血管は広がり、血液の流れもゆっくりになります。
これらは全て、副交感神経の働きで導かれたリラックス効果。
つまり、寒い冬が終わり暖かくなり始める時期には、環境の変化に適応するため、人は自然とリラックスモードになって来ます。
ただし、この変化もバランスが大切。
心地良いリラックスモードも度が過ぎると、体も頭もエネルギーを消費しなくなります。
すると、エネルギーを作り出すミトコンドリアが自然と減少してしまいます。
心も体も重だるくなり動けなくなるのは、副交感神経の働きが強くなり過ぎている状態。
だるさを解消し活力を取り戻すためは、脳にエネルギーを作り出す必要があります。
だから、無理にでも良い思考を働かせることが大切。
何事もプラス思考で捉えましょうなどと、精神論を唱えたいわけではありません。
でも結局は、同じ結論に行き着いてしまうんですね。
だる過ぎて動きたくない!
誰とも話をしたくない!
もう働きたくない!
ならば、頭の中にエネルギーを作り出すため、何事も逆の視点で考えてみる。
考え方としては、
仕事に行かなければならないが、だる過ぎてどうしても行きたくない。
そんな時には「このだるさを解消するには?」と考えるだけでなく、「どうすれば会社に行かなくてもよくなるか?」と考えてみてはいかがでしょう。
“だるい”という言葉や感覚には、あまり良い印象が無いかも知れません。
ところが、この“だるい”という感覚こそが、人が便利で快適な生活を送るために、必要な気付きを得られる感覚なのです。
副交感神経の働きでリラックスモードが強くなり過ぎると、だるくて動けなくなるデメリットがある一方で。
日頃は気が付かないことに気付きやすくなるという、大きなメリットもあるのです。
何事も逆方向から考える習慣が身に付くと。
日頃の面倒くささを解消するためのアイデアが、次々と浮かんで来るものです。
そうなれば、楽しくなって来ますよね^^
気が付けばエネルギーも復活して“だるさ”もどこかへ飛んで行ってしまうでしょう。
人は交感神経が活発になると、ある目的に向かい集中して、一気に突き進むのに適した状態になっています。
副交感神経が活発になれば、日頃の悩みを解決するため、良い気付きが得られやすい状態になります
心身ともに重だるくて動けない時には、日頃は気が付かない、多くの気付を得るチャンス。
だるさを味方に付けるため、このような逆方向からの考え方を持ってみてはいかがでしょう。
きっと、日々が楽しくなると思われます。