仕事に限らず、生活全般の質を上げるためには読書は欠かせません。
でも、本を読むとすぐに眠くなる、という人は少なくないでしょう。
活字を見ると眠くなるという反応は決して不健康ではないのですが、どうしても本の内容の理解を深めたい時には。
“立って読書をする”のがおすすめ。
本の読み方も、自律神経の働き方に大きく関係しています。
特殊な人を除いて、人は立った状態で眠りに着くことはありません。
これは姿勢によって、自律神経の働き方が変化するため。
人は立つとそれだけで、重力に抵抗して重たい頭を支え、バランスを取る必要があります。
それには、ある程度の集中力と緊張が必要なため、交感神経の働きが優位になります。
交感神経は、集中力を高め人を活動的にさせる神経。
特に難しい内容を理解するための読書では、交感神経の働きを優位にしてかなければならないでしょう。
座ったり、寝転がったりすると、重力に抵抗するための緊張もあまり必要無くなります。
すると、人をリラックスさせるための副交感神経の働きが高まって来ます。
眠気に襲われる理由は、この反応。
読書をしている時などは身体の動きも少なくなるので、集中力を上げ人を活動的にさせる交感神経の働きも低下してしまうのです。
絵や写真を見たり、ただ楽しむためだけの本であれば、座って読んでも寝転がって読んでも、頭の休息になり良いかも知れません。
しかし、新しい知識を身に付けたり、難しい内容を理解するための読書には、眠気を誘う姿勢は極力避けた方が良いでしょう。
立ったままで、疲れたら時々歩きながら本を読む。
眠気を防ぐ読書法の一つとして、参考にしてみて下さい。
イスに座ってや寝転がっての読書と、かなりの違いを実感出来ると思います。