アスリートが競技中に舌を出すのを見たことがありますか?
バスケットボールのマイケルジョーダンが、よく舌を出すことで知られていました。
陸上ではウサインボルトなども、舌をよく出します。
あまり行儀は良くないイメージのこの行為。
実は、アスリートに限らず緊張をほぐすために、とても役に立っているのです。
ところで、舌と聞くと、どこを思い浮かべますか?
口から少し出る部分をイメージされるのではないでしょうか。
本当は舌の全体像はかなり大きいのです。
喉ぼとけの少し上にある舌骨という骨から舌は始まり、下顎全体の中に納まっています。
私たちの目に見えるのは、舌のほんの一部に過ぎません。
舌とは大きな筋肉の塊なのです。
あまり舌が使われず、この大きな筋肉が固まってしまうと、食道から胃腸へと緊張が伝わってしまいます。
身体が固くなるため、精神状態もなかなかリラックス出来ません。
特に、言いたいことをなかなか言えない人。
辛いことや嫌な出来事があっても、グッと我慢をして、歯を喰いしばり頑張っている人などに、舌の緊張は起こります。
最近、なかなか緊張がほぐれない。
人と会っている時も上手く話せない、などと感じたら。
舌を大きく動かしてみるのがおすすめ。
口から舌を大きく突き出して上下左右に動かしてみる。
逆に大きく引っ込めたり、歯茎や頬っぺたの内側など、色んな方向へと押し付けてみましょう。
しばらく舌を動かした後、何かしゃべってみると、滑舌が良くなっているのがわかります。
お腹も伸びやかになり、姿勢も自然と良くなるため、気持ちもシャキッとします。
日常の中で急に強い緊張感に襲われた時などに。
ぜひ、舌の運動を活用してみて下さい。