頭痛、肩こり、冷え性の改善には、ゆっくり動くことが効果的とお話しさせていただきました。
もう少し意識すべきポイントを追加すると、
“ゆっくり喋る”
淡々と、ゆっくりと話すことによって、不快な症状の数々はさらに改善しやすくなります。
喋ることと、頭痛や肩こり。
一見何の関係も無さそうですが、実は、人の喋り方は自律神経の働きのバランスに大きく影響します。
話し方は、そのまま呼吸の状態を表すもの。
早口でまくし立てるように話していると、呼吸が浅くなるため、自律神経の働きが交感神経に傾き、血管を収縮させ、血流を悪化させてしまいます。
ゆっくり、淡々と喋ると、呼吸も自然と深いものになります。
自律神経も副交感神経の働きが高まり、全身の血流も良くなります。
周囲に、いつも淡々とゆっくり話す人は居ませんか?
そんな人を観察していると、姿勢も良く、どことなく気品を感じさせるのではないでしょうか?
身体も健康で、精神的にも余裕があるから、ゆっくりと淡々と話せるわけではありません。
ゆっくりと淡々と喋るからこそ、心身のバランスを乱すことなく落ち着いて居られるのです。
また、話し方がゆっくりになると、言葉にも力が乗るようになります。
それは、自分自身の心身のバランスの良さが周囲に居る人にも余裕を与えるので、話を聞いてもらいやすくなるから。
言葉の力が強くなると、少しの会話で多くの事柄を人に伝えることが出来るようになるでしょう。
同じことを何度も人に伝えなければならなくなったり、言った言わないのトラブルによるストレスも、不快な症状を悪化させる大きな原因の一つ。
これらのストレスが大幅に減ると、身体の不快な症状もずいぶんと軽くなるはずです。
やるべきことに追われ、気持ちに余裕が無くなって来ると、つい喋る時も早口になってしまいがち。
忙しい時ほど、ゆっくりとした話し方を心掛ける。
これだけで、頭痛、肩こり、冷え性などの悩みが、大幅に減るのが体感できると思います。
バタバタと忙しくなるこれからの季節、ぜひ参考にしてみて下さい。