バタバタと慌ただしくなる時期になると、頭痛、肩こり、冷え性などの症状に悩む機会が増えるもの。
気合と根性で乗り切れるうちは良いのですが、あまりひどくなると何事にも集中出来なくなり、日常生活にも支障をきたすようになります。
毎日を充実したものにするために、これらの症状には早めの対策が必要。
まず、意識するべきポイントが、
“ゆっくり動く”
ということ。
頭痛を抱える人を観察していると、歩くスピード、食事の時間など、全体的にいつもせかせかしている傾向が見られます。
これはつまり、交感神経の強い緊張が、いつも続いている状態。
血管は収縮し血行不良が起こり、血液が不足することが不快な頭痛の原因となっています。
肩こり、冷え性なども同じ。
基本的には、緊張状態が続くことで血管が縮み、血流不足によって引き起こされます。
リラックスできる環境でマッサージなどの施術を受けたり、温泉にゆっくり浸かって身体を温めるのが、本当なら解消法としては最適。
しかし、日常生活の中で、そんなにリラックスの時間ばかり取っていられないのが、多くの人にとっての現実ではないでしょうか?
ならば、いつでもどこでも出来る方法と言えば、全ての動きをゆっくりと行うように意識するのが一番。
ゆっくりといっても、仕事に遅刻しそうになるなど、必要以上に遅くする必要はありません。
立ち上がる時、何か物を取る時、食事や歩行などを、いつもより少しゆっくりにしてみる。
そんなことをすると時間が無くなり、余計に焦り症状がひどくなるのでは?
といった心配は無用です。
頭痛や肩こり、冷え性などに悩まされている時は、むしろ逆。
必要以上に速い動きを続けていると、細かい点に気が付かなくなる、物忘れが増える、などの悪影響が現れます。
それが原因で、同じ行動を繰り返してしまったり、ミスが増えることになります。
人は素早く動いている時には、体の一部分しか使っていません。
動きをゆっくりすることで、日頃使われなかった筋肉が刺激されることになります。
精神状態と身体への刺激は密接につながっているもの。
あまり使われていなかった筋肉への刺激は、脳を活性化させ、物事にも気が回りやすくなり、精神的な余裕をもたらしてくれます。
すると、必要以上の緊張が解け、全身血行状態が改善し、頭痛、肩こり、冷え性などの不快な症状も軽減します。
これからの季節、あれもしなければ、これもやらなければと焦り、つい一つ一つの動きが速くなってしまいがち。
もし、不快な症状が強くなったと感じた時は。
“ゆっくり動く”
これを思い出してみて下さい。
ちょっとした意識を持つだけで、日々を快適に過ごすことが出来ると思います。