耳のやや上、頭の側面に軽く手を置いてみて下さい。
周囲の音を耳ではなく、この側頭部で聞くようにイメージしてみましょう。
単純にそんなイメージを浮かべるだけです。
どんな感覚になりますか?
それだけで耳の力が抜け、音が入って来やすくなったようなきがしないでしょうか?
人の話を聞いて、深く理解したい時には、この感覚を使うと効果的。
学校の授業、セミナーや研修などで、先生の話をきちんと理解しておきたい。
仕事や様々な活動の中で人と対面し、相手の話の要点を押さえておきたい。
こんな場面でこの方法を使うと、話の内容が理解しやすくなります。
側頭部には、耳から入って来た音を処理する“聴覚野”があります。
この部分に意識を向けることで、実際に聴覚野が活性化するのかどうかは、正確にはわかっていません。
しかし、側頭部で人の声を聞くイメージを持つだけで、より話の理解力が深まると感じている人が多いのは確かです。
また、慣れない外国語などを聞く時にも、この方法は効果的。
前回お伝えさせていただいた、声を受け取るように聞く方法は、目の前の相手に安心感を与え、お互いの緊張をやわらげてくれます。
側頭部で声を聞くイメージを浮かべる方法は、話が難しく理解に苦しむストレスを減らしてくれます。
どちらも、誰にでも簡単に出来る方法。
身に付けておいて損はないので、色々な場面で使い分けながら試してみて下さい。