疲れた時に身体を芯からリラックスさせて、自力で回復するための方法を知っているのは大切なこと。
ですが、疲れるたびに疲労回復のワークを繰り返すのも、それはそれで大変。
そもそも、身体が疲れにくくなれば、それに越したことはないでしょう。
「疲れを取る」よりも「疲れにくい身体になる」にはちょっとしたコツがあります。
それは、
“身体の内側に意識を向けること”
目、耳、口、鼻、皮膚などは身体の外側からの刺激に対するセンサー。
それに対し、内側へのセンサーは、筋肉、関節、内臓にあります。
これらの働きを少しイメージするだけ。
ちょっとした意識で、人が本来持っている疲れを最小限にしようとする働きが引き出されて来ます。
まずは、具体的な方法を一つ試してみて下さい。
・両脚で楽な姿勢で立ちます。
・背筋が伸びているか、肩に力が入っていないか、重たい頭を背骨がどのように支えているか、など全身の感覚をチェックします。
・次に、足の裏に意識を向けて下さい。
・つま先、踵、親指側、小指側など、足の裏のどこに体重が掛かっているかを観察してみましょう。
・しばらく観察を続けていると、重心がゆらいで来るのがわかると思います。
・それによって、全身がどのように反応するかも観察します。
・反応が落ち着いたら、自分がどのように立っているのかを確認します。
時間は2~3分あれば十分でしょう。
いかがでしょうか?
しっかりと地に足が着き、身体が楽になったような気がしませんか?
ただ身体を観察しただけで何もしていないのに、全身が楽になることに驚くかも知れません。
しかし、これが人間の本来の感覚なのです。
様々な刺激があちらこちらかと飛び込んで来る現代では、身体の外側にばかり気が向いてしまい、内側に対する意識が希薄になってしまいがち。
だから時々、本来の状態にリセットしてあげることが大切。
それだけで、人が元々持っている、無駄なエネルギーを使わず疲れを防ぐ能力が蘇って来ます。
身体の内側に意識を向けると聞いても、何のことかよくわからないかも知れません。
あまり深く考えず、ただ自分の身体の状態を観察すれば良いだけ。
疲れにくい身体になるために、ぜひ参考にしてみて下さい。