目は脳の出先機関。
使い方によっては、心と体に様々な影響を与えます。
今回は、人間の生命力を高いレベルで安定させ、だるさを追い払う目の使い方を紹介します。
その方法とは、“目の遠近の運動”です。
やり方は簡単。
まず、顔から20cmほど前の位置に人さし指を立て、そこに目の焦点を合わせます。
次に、その3m以上先の遠方に何か目標物を決め、目の焦点を移動させます。
近くの人差し指を見る、遠くの目標物を見る。
これをリラックスしながらに素早く何度も繰り返しましょう。
コツは、近くの人差し指を見る時にだけ目を意識すること。
近くを見る
遠くを見る
近くを見る
遠くを見る
と交互に意識するのではなく、
近くを見る
やめる
近くを見る
見ない
近くを見る
力を抜く
といったイメージですね。
人間の目は本来、近くを見るように出来ていません。
焦点を近くに合わせる時には、目の水晶体を分厚くするため、毛様体筋という筋肉が働きます。
この働きは、交感神経によるもの。
交感神経は自律神経の中で、人を緊張させる神経。
ずっと近くを見ている人は、常に緊張した状態になっているため疲れやすくなるのです。
目の遠近運動がスムーズにできるようになると、自律神経の働きが高いレベルで整うため、だるさを追い払うことが出来るのです。
心も体も“だるい”時の対処法の一つとして。
ぜひ、活用してみて下さい。