健晃堂

行動が早い人の特徴

1990年代にインターネットが普及してから、それ以前にも増して何事にもスピードが求められるようになりました。

一説によると、ネット社会になってからは7倍のスピードで時間が流れているそうです。

それは、日々膨大な情報だ飛込んで来るため、人々は常に決断を迫られるため。

数々の決断を実行に移すため、いつも人は何らかの行動を取らなければなりません。

常に忙しく感じる。

不安定な精神状態から抜け出せない。

落ち着かない人が増えたのはそれが理由。

そして、常にスピードが求められる現代では、身体も素早く行動を起こすため、表層の筋肉ばかりが使われる傾向にあります。

物を取る時には体を動かさず、腕だけを伸ばして取ろうとする。

何かを持ち上げる時にも、しゃがみ込んでしっかり支えるのではなく、軽く体を倒し腕の力だけに頼る。

このような行動を繰り返す毎日では、人の身体の芯となる筋肉は弱くなるばかり。

身体が充実していないので、すぐに姿勢は乱れ、疲れやすくなります。

人の心と体は繋がっています。

不安定な身体では、精神状態が乱れやすくなるのも当然のこと。

ならば、何に気を付け、どうすれば良いのでしょう。

身体を充実させ、安定した精神状態を保つには。

“ゆっくりと動く”

日常での動作の開始と終わりを、意識してゆっくりと行うこと。

椅子から立ち上がる時、座る時などに、ゆったりとした所作を心掛ける。

物を持つ時、置く時なども、ゆっくりと全身を使うようにする。

落ち着いた、ゆったりとした動作は、身体の深部にある筋肉を活性化させます。

ゆっくり動き始めたとしても、身体の芯がしっかりしていると、気持ちも行動もブレないため、結果的に早く一つの行動を終えることが出来るでしょう。

膨大な仕事量をこなしているはずなのに、なぜかあまり忙しそうに見えない人が周りに居ませんか?

そんな人の所作を観察してみて下さい。

必ず、動き始めと終わりは、ゆっくりしているはずです。

しかし、一たび動き始めたらテキパキと要領良く何事もこなし、あっという間に一仕事終えてしまいます。

一方で、いつもせかせかと忙しそうな割に物事を進めるのが遅い人は、動き始めは素早くても、すぐにスピードが落ちてしまいます。

身体の表層の筋肉は疲れるのも早いので、芯がしっかりしていなければ、長続きしないのです。

動作の開始と終わりには、ゆっくりと動く習慣を身に付けることは、安定した日々を送るためにとても重要なポイントの一つです。

何事においても行動が早い人ほど、ゆっくりとした所作を身に付けているものです。

今日一日、動き始める時にはゆっくり動いてみてはいかがでしょう。

それだけでも、スピード感があり、尚且つ落ちついた一日を過ごすことが出来ると思われます。

16.05.21

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