腰痛や肩こりなどの痛み、精神的な不調、思考の行き詰まりを感じた時のリセット方法は、長時間の楽な歩行。
体に負荷を掛けず、エネルギーを消費しないで、楽しみながら歩くことが大切。
そのためには、“どこに力を入れるのではなく、どこの力を抜くか”を意識すること。
楽な歩行の妨げになるポイントの一つが、“肩甲骨周囲の緊張”
背中の筋肉を楽にする方法を紹介します。
・両腕をだらんと垂らし、体をやや前傾させます。
・右腕を体の外側、時計回りの方向に軽く回します。
・この時にあまり力を入れないで、自然と腕が回るようにしましょう。
1~2分続けたら、体を元に戻し左右を比べてみて下さい。
右腕の方が下がっているような気がしませんか?
鏡の前に立って比べてみると、左右の違いは一目瞭然でわかると思います。
右腕の力が抜けたら、左側も同様に行います。
この方法も大切なのは、適当でいい加減な気持ちでやること。
何も考えずに、ただ腕を外側に回すだけです。
歩く前、歩行中に背中に力が入っているように感じた時などに、やってみて下さい。
思った以上に、歩行が楽になるでしょう。
これは、肩甲骨と背骨をつなぐ菱形筋という筋肉の緊張を緩める方法。
菱形筋には心の状態もわかりやすく現れます。
精神的に強いストレスを感じている時には、自然とこの筋肉が緊張し肩が上がります。
すると、不安や焦りなどもなかなか消えません。
肩こりや背中の痛みにも悩まされることになります。
そんな状態が長く続くと、自律神経の乱れが生じ、突然激しい動悸に襲われるようになります。
また、背中の緊張は思考にも大きな影響を与え、心の柔軟さが失われてしまいます。
腕を回し、背中の緊張を和らげる。
その状態で、荷物などを持つことなく、楽な歩行を1時間ほど続ける。
この習慣を持つだけで、不快な肩こりや、不安定な精神状態が解消されるケースは多々あります。
忙しい日々の中にも、精神的な余裕と、痛みの無い楽な身体を維持するため、ぜひ参考にしてみて下さい。