人には誰でも上り調子の時もあれば、何をやっても上手く行かない時期もあるもの。
危機に陥ってしまった時。
その状況を突破するには、上昇気流に乗っている環境に身を置くこと。
場合によっては、その環境の中では一番下の立場に置かれるかも知れません。
自尊心の反発から、人の風下に立つことを嫌い、自分の力だけで這い上がろうとするのは長い目で見れば、あまり得策ではないでしょう。
一人で出来る事は、たかが知れているものですが、そこに環境から受ける大きな影響が加われば、思わぬ力が発揮出来るようになります。
ただし、大切なのはバイオリズムを見分けること。
バイオリズムは個人だけでなく、組織や社会全体にもあります。
上り調子に見えても、実質は下降の一途を辿っている組織。
全く目立たなくても、急上昇している組織など、傍目にはなかなかわからないもの。
また、理屈ではバイオリズムを見分けることは出来ません。
理論的に考えると、高い確率で失敗します。
うっかり、見せかけの調子の良さに目を狂わされてしまわないためには、直感を信じること。
宮本武蔵は、拍子をつかむことの大切さを説いています。
直感を信じ、人、組織、社会の拍子をつかむ。
このイメージを大切に、上り調子の環境に身を置くことが、危機を突破するためのコツ。
物事が順調に進んでいる時にこそ、拍子をつかむ力を付けておきたいですね。