昨日に引き続き、息のお話をさせていただきます。
寒い冬の日など、ハーッと息を吐きかけて、手を暖めることがありますよね。
熱い物を食べる時には、フーッと息を吐きかけて冷ますこともあります。
人は日頃、“暖かい息”と“冷たい息”の二種類を使い分けています。
それは、人との会話の中でも同じ。
本音を話している時は息は暖かくなり、建前で話すと冷たい息になります。
誰かから「ありがとう」と言われても。
それが本音か建て前かは、何となくわかるでしょう。
息が声の調子に影響してしまうからです。
暖かい息から発せられた声には本音が宿り、冷たい息から発せられた声には気持ちが入りません。
コミュニケーションにおいて声の調子は、何を話しているかよりも重要になる要素。
誰かに何かを伝えたい時。
本音で語り合いたい時など、心が感じられる声で話すために、暖かい息を意識してみてはいかがでしょう?
日頃から、ハーッと暖かい息を吐き、その感覚をコミュニケーションの中でも忘れないようにしましょう。
声に気持ちが乗り本音が伝わり合う、良いコミュニケーションになると思います。