結論から話します。
よく物忘れをする人は、記憶力に優れていて・勉強が出来た優等生タイプの人に多いようです。
反対に、必要な物をいつもきっちり揃えている人は、要領が悪く勉強が苦手で、どちらかと言えば落ちこぼれだった人。
あくまで、これは大まかな傾向でしかありません。
でも、そう聞いてもピンと来ないのではないでしょうか?
「逆でしょう」
と言われそうですが、間違いではありません。
記憶力が良く勉強が出来た人の特徴の一つとして、物事を頭で覚えて処理してしまう傾向があります。
子どもの頃から物覚えが良く理解力もあり、何事も要領良く次々とこなすことが出来た頭の良い人達。
こんな人は、“情報の整理”の重要性があまりわからないまま大人になってしまうのです。
対して、子どもの頃から覚えることが苦手で、何をやっても要領が悪く、あまり頭が良くないとされて来た人達には、“必要な情報を整理する技術”が自然と身に付いています。
記憶力の悪さを自覚しているので、何事もわかりやすくするために整理が上手になるのですね。
学生時代に、あまり勉強しなくても、抜群の記憶力と応用力・優れた直感で成績優秀だった人は、社会に出てからも最初は高い能力を活かし、仕事でも結果が出せるでしょう。
そんな人は遅かれ早かれ、責任のある立場になります。
立場が上がれば上がるほど、個人の限界を超える範囲で物事を見なければならなくなります。
すると、今までのようにはいきません。
必ず混乱したり、大切なことを忘れる回数が多くなります。
それでも、すぐに脳の使い方を改められる人は良いでしょう。
ところが、多くの人には情報を整理するといった習慣がないので、なかなか今までの行動パターンを変えられません。
時間が足りなくなり、無駄な動きが多くなる。
混乱や物忘れが増えて、さらい時間が足りなくなる。
といった深みに嵌ってしまいます。
仕事だけに限った話ではありません。
結婚して母親になった女性には、突然に様々な責任がのしかかって来ます。
プライベートで何らかの活動を始め、ある役割を任された時なども、一気に個人の限界を超える範囲で、物事を処理しなければならなくなるケースもあります。
記憶力が優れてる人は、こうなると何か行動を起こすたびに、あれを忘れた、何かが抜けていた、となってしまいがち。
「今持っている鞄の中には、何が入っていますか?」
と聞かれて、中身を全て正確に答えることが出来ますか?
いくら記憶力に自信があったとしても、即答できない人は要注意です。
自分の一番近くにある、手に持っている鞄の中身を把握出来ていない人が、それ以上の物事を正確に処理できるわけがありません。
物忘れを防ぐためには、どれだけ頭が良くて記憶力に優れている人でも、情報を整理する技術を磨くことが大切な要素です。
そのために、
まずは、いつも座っている机の上・引き出しの中、外出時に持ち歩く鞄の中身を正確に把握できるように、努めてみてはいかがでしょう。