悩みから少しでも逃れたい時。
執着を手放したいのに、どうしても離れられない時。
必死で考えて、頭がいつも疲れっ放しになってしまったら。
まずは、仰向けに寝転がって、背中がしっかりと床についているのを確認しましょう。
床の感触をしっかりと確かめて下さい。
しっかりと床の感触を確かめたら、今度は背中を少しずつ動かしてみて下さい。
もぞもぞと、ゆっくりと背中を上下左右に動かしながら床を感じてみましょう。
この時、背中から息を吸ったり吐いたりするようにイメージしながら行ってみて下さい。
執着が手放せない時、人は何かに必死にしがみつこうとしているのと、同じような緊張をしています。
イメージとしては、自分では何かロープにつながれに引っ張られるような感覚。
しかし、それは引っ張られているのではなく、自分がロープを握りしめて手放せなくなっている状態。
手を放せば楽になるにもかかわらず、しがみついている時にはそれに気が付きません。
仰向けに寝て、床の感触をしっかり確かめ背中を動かしているうちに、何かにしがみつこうとしている緊張が和らいできます。
緊張が緩むと、不思議と執着への手が緩むもの。
全身の力が抜けた時に、ふっと執着から解放されて、気が晴れて来るでしょう。
以下は、治療家としての私に大きな学びをくれた方の言葉です。
絶望は絶望的状況から生まれるのではない。
固まって身動きのとれない身体から生まれる。
不安は不安な環境から生まれるのではない。
胸の硬直から生まれる。
独りだから孤独なのではない。
骨盤庭の硬直から孤独は生まれる。