健晃堂

どうしても動けなくなってしまった時には

人が動けなくなるストレスの正体や対処法についてお話させていただきました。

それでも、身体的にも精神的にも不調に陥ってしまうことがあります。

どうしても動けなくなってしまった時には、この言葉を一時忘れてみましょう。

“成長”“自己実現”

これらを求めて日々を過ごすことは、とても大切なことです。

理想の生き方を目指して、成長し続けることは素晴らしいことでしょう。

しかし、あまりにもこの言葉に囚われすぎると、どこかで心身のバランスに破綻をきたしてしまいます。

ビジネスセミナーや自己啓発、心理学系のセミナーに通い勉強熱心な人ほど要注意!!

セミナーから得られる高揚感は、一時的には素晴らしい充実感を与えてくれます。

新しい知識や刺激・経験に触れ、日々が充実したものになるでしょう。

ここに、知らず知らずのうちに大きなストレスを受けてしまう落とし穴があります。

人前では常に笑顔、プラスの言葉ばかりを発して、自分本音はどこにもぶつけられない。

ビジネスでの成功ばかりが頭を支配し、休むことに恐怖感すら覚えるようになる。

全力を出し切って頑張っているのに、現状は何も成長していない気がする。

そうなってきた頃から、心身のバランスが大きく狂い始めます。

しかし、プラス思考の大切さや、自分と未来は変えられる、などの言葉を強く意識しすぎるあまり、これらによる脅迫観念との間で、自分自身が揺れ動きます。

しっかり勉強もしているし、行動もしている。

なのに、なぜか現状はさらに悪くなる。

自分は何をどのように考え、動けば良いのかさっぱりわからない。

こんな状況に陥ってしまったら、

成長だの自己実現だのは、一旦、完全に忘れることが大切。

心身に不調が現れている時にまで、成長思考に縛られていては、何も良い結果につながりません。

マラソンに例えれば、足に怪我をした状態で、さらに練習コースを走り続けるようなもの。

走りながら怪我を治すことは出来ないでしょう。

そんな時は走るのをやめゴールを忘れ、怪我を治す方が大切。

治ってからまた走ればいいだけです。

怪我をして走れなくなったランナーは、治るとまた走りたくてたまらなくなるでしょう。

成長や自己実現に向けて走るのも同じ事。

辛い時は泣けばいい!

腹が立つ時は思いっきり怒ればいい!

マイナス思考に陥った時は、無理やりプラスにしようとせず、ドン底まで落ちればいい。

その方が、人間が本体持っている自然治癒力が引き出され、心身の不調からは早く抜け出すことができます。

思いっきり泣いたり怒った後は、笑うしかないでしょう。

マイナス思考に落ちるところまで落ち切ってしまえば、あとはプラスしかありません。

心も体も不調が回復して、エネルギーを取り戻してからまた自己実現に向けて走り出せば良いのではないでしょうか?

人生のゴールは長いもの。

短期間で到達できるゴールであれば、一気に辿り着いてしまった方が良いかも知れませんが、長期的な目標を達成するには、時々メンテナンスが必ず必要です。

何をやっても心も体も楽にならない。

そんな時は前に進むことではなく、止まっての休憩を心と体が求めているから。

完全に休憩するためには、成長だの自己実現だのを一旦完全に頭から消去すること。

高額なセミナーを長い期間かけて受講したり、独学でも人の何倍も勉強した人ほど、成長思考や自己実現に囚われ過ぎて、心身のバランスを崩してしまいがちです。

それまでの学びを自分の人生に最大限に活かすためには、心も体も健康であることが何よりも大切!!

そのために、時には成長や自己実現といった思考から自分を解放してあげてみてはいかがでしょう?

たまにはこの類の言葉から完全に離れてみることで、気付かされることも多々あります。

どうしても動けなくなってしまった時には、なんとかしようとせず、自然の流れに身を任せてみてはいかがでしょう。

きっとまたすぐに、明るく前向きで心身ともに充実していた頃に戻ることが出来るでしょう。

Tagged on:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です