健晃堂

ピンチを切り抜けるために

昨日はセンバツ高校野球の決勝戦を観戦に行って来ました。

勝利した敦賀気比高校は、春夏通じて福井県勢初の優勝。

初優勝とはいえ、甲子園では強豪として名が通っている学校だけあって、堂々とした試合運びでした。

一方、敗れた東海大四高は、1963年の北海以来52年ぶり2校目の北海道勢の決勝進出。

どちらが勝っても初優勝となる、高校野球ファンにとっては楽しみな決勝戦でした。

最近は毎回、決勝戦を甲子園に観戦に来て感じることがあります。

決勝に残るチームに共通しているのは、ピンチを招いても大崩れしない。

高校野球では、少しのことがきっかけで試合が大きく動くケースが少なくありません。

ミスが大量失点に繋がったり、ピッチャーが一度打たれ出すと止まらなくなったり。

昨日の決勝戦でも、両校ともにミスがあり、どちらかに試合が傾いてもおかしくない場面が多々ありました。

しかし、ここというピンチはどちらも守り抜き、結局はホームランで勝負が決まるという試合展開。

テレビではなく現場で見ていると、ピンチに陥った時に両チームとも冷静に対処していたのがよくわかります。

満塁になっても、得点圏にランナーが進んでも、簡単に点は入りそうにない雰囲気が漂っていました。

ピンチに陥った時に慌てず冷静に対処するとは、言葉では簡単そうに聞こえますが、実際には並大抵のことではありません。

野球などのスポーツだけでなく、人生全体において言えることです。

個人でお店をやっている人も、会社経営者も、ピンチには何度も何度も遭遇するもの。

その度に慌ててしまい、更なるピンチを招いてしまった経験がある方も多いでしょう。

色々と考え過ぎてしまうと、普段では有り得ないようなミスを犯してしまったりするものです。

あまりピンチを重く見ず、目の前のやるべきことを一心になす。

感情を無にして、ただひたすらに現実に向き合えば、自ずとピンチは切り抜けられるもの。

今回の決勝戦でも、そのことを再認識させられたような気がしました。

新年度も始まったばかり。

忘れないようにしたいものです。

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