健晃堂

雇う側と雇われる側

日経新聞でサイバーエージェント社長の藤田晋氏が書いたコラムが話題になっています。

退職してライバル企業に転職した社員を厳しく叱りつけるような内容です。

優秀な社員に辞められ、しかもライバル会社に転職されるとなれば、経営者にとっては二重の損失。

組織を維持するために、わざと人目に付くように新聞にコラムを書いているのでしょう。

私も規模は小さくても、人を雇う側、雇われる側の両方を経験して来たので、わかることがあります。

どちらの立場が強いかといえば、決して雇う側の方が雇われる側より強いとは限らない。

経営者になり人を使うようになっても、自分自身に人を惹き付ける魅力や何らかの力が無ければ、あっという間に人は離れていってしまいます。

それでは困るので、お願いする形で従業員に働いてもらうようになる。

そうなると、完全に立場は逆転してしまいます。

従業員の要望は全て飲まなければならなくなる。

しわ寄せは当然経営者に来る事になり、人のために様々な仕事に振り回されることになります。

こうなると、経済的自由も時間的自由も一切ありません。

サラリーマンをやっていたら勤務時間が終われば自由なのに、事業を起こしたばかりに365日24時間、何かに拘束されることになる。

こんなはずでは無かったと多くの人が挫折し事業を廃止する。

一番大きな理由がこの“人を使いこなせない”こと。

サイバーエージェントの藤田社長といえば、今や日本を代表する経営者ではないでしょうか?

それほど大きな人物でも、社員のことについては、常に気を配り辞めないように色々な布石を打っています。

自分自身の魅力を磨き人を寄せて来ることが出来るようになる。

人が集まるようになれば、今度は離れられないように常に考え工夫する。

社会的に成功し豊かで自由な生き方を手に入れるためには、永遠のテーマですね。

常に意識して過ごしたいと思います。

Tagged on:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です