健晃堂

喜びもほどほどに

東洋医学では病気につながる原因として
7つの感情が示されています。

「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」

漢字を見ただけで、
どんな感情か思い浮かぶでしょう。

この7つの感情のどれかが
強くなり過ぎると、
体にも様々な不調が現れます。

ここで注目したいのは、
「喜」というプラスの感情。

他の6つが病気につながるというのは
想像も付きやすいと思われますが、
喜ぶと病気になるというのは
どういうことでしょう?

これは喜びの度合いが強くなり過ぎて
快楽追求に歯止めが効かなくなる
というケースのことを示しています。

お酒の飲み過ぎや喫煙、
美食による食生活の乱れ、
テレビゲームなどに浸かり込む、
ダラダラといつも寝て過ごす。

このような生活を思い浮かべてみれば
病気につながるのもわかりますね。

そしてこの「喜」という感情は
東洋医学でいう「心の臓」に
関連付けられています。

「心の臓」には「君主」という
ステータスがあり精神活動の中枢的な
役割があるとされています。

君主という字が示すように
全ての精神活動を支配しているのが
心の臓なのですね。

心身の健康のバランスを整えるために、
最も大切な所と言えるでしょう。

喜びの感情が強ければ、
精神活動の君主が強くなり、
マイナス感情から来るストレスも
適切に処理してくれています。

ただし喜び度合いが強くなり過ぎて、
君主の働きが低下すると、
心身全体の統制力を失い、
多くの病気を引き起こしてしまいます。

国の権力者が堕落して
快楽追求に走り過ぎると
民衆が反乱を起こし国が崩壊する
といった話がよくありますよね。

同じことが自分の体でも起こるのです。

ストレスによる心の病と言えば、
ネガティブ思考の人ばかりが陥ると
思われがちですが、
ポジティブ思考による「快」の状態も
度が過ぎれば病気を引き起こします。

楽しい事ばかりで、
全くストレスが無い状態が
実は一番怖い病気を引き起こしやすい。

今日は金曜日!

食べ過ぎ、飲み過ぎなどで
過度の快楽追求にならない様に、
少しだけ注意して、
楽しい週末を過ごして下さいね。

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