健晃堂

隙がなくなると楽に生きられる

「隙がない」とは、自分を不安定にさせる要素が入り込めなくなった状態のこと。

気が張って疲れそうなイメージがあるかも知れませんが、本当に隙がなくなると自分を見失うことが無くなり、心も体もリラックスして疲れません。

では、どうすれば「隙がない」状態になれるのでしょう。

次のワークを試してみて下さい。

・机から少し距離を置いて座り、両手を机の両端に置きます。

・胸の中心から両手を結ぶ2本の線をイメージします。

・目でも両手を見て、机と身体の距離感を確認します。

以前にお話した、片手を机に置いて距離感をつかむ方法と比べて、どのように感じますか?

より自分の軸がはっきりして、楽に身体を支えられるようになったのではないでしょうか?

2つの対象への距離感を意識することで、頭もさらにクリアになると思います。

自分を取り囲む対象が多くなればなるほど、それらへの距離感を認識することが、自分をしっかりさせる効果があるのです。

手で同時に直接触れることが出来るのは2つまでですが、距離感をイメージするだけなら、対象はいくらでも増やせます。

多くの対象に対する距離感がはっきりして、自分がブレることが無い状態が、武道などで言われる「隙がない」ということ。

頭が明晰になるので、余計な思考が入り込み悩むことも無くなるため、何事にも素早く決断を下せるようになるでしょう。

“距離感”をつかむワークは、外の世界との関わりの中で“揺らぐことのない自分軸”をしっかりと定めていくためのものです。

変化の激しい現代の環境を心地良く生きるために、とても大切な身体スキルです。

これらのワークに大切なのはイメージ。

上手く行うコツは、

“自分に起こる小さな変化を信じてみること”

「何となく、頭が冴えて身体が軽くなった気がする」

この感覚を大事にしてみましょう。

感覚とは曖昧なものです。

難しく考え過ぎて、はっきりした変化を求め過ぎると、感覚は失われてしまいます。

小さな変化を大切にしていると、それらはより大きくはっきりとしたものになり、確信に近付いて来るでしょう。

しかし、小さな変化すら感じられない時もあるかも知れません。

その場合は“感覚の変化が起こるのを静かに待つ”

自分の方から捉えに行くのではなく、“受け取る”意識を大切にしてみましょう。

物理的なものだけでなく、人や仕事・情報など、様々な対象との距離感をイメージする。

これが出来た時に、「隙がない」状態になり、自分を見失うことなく、落ち着いて心地良い状態で日々を過ごすことが出来るようになります。

ぜひ、参考にしてみて下さい。

16-11-06

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