健晃堂

受け取りたくない情報から身を守る

人の心と身体は、どうしても外の世界に振り回されて、ブレてしまうものです。

機嫌が悪い人が近くに居るだけで、自分まで気分が悪くなってしまう。

ニュースで悲惨な災害や事故の情報を聞いているうちに、体調を崩してしまう。

そのような経験、誰にでもあると思います。

外で起こっている出来事を、あたかも自分事のように身体が感じてしまい、必要以上に疲れてしまう。

この傾向が強い人は、人が本来持っているはずの、ある感覚が失われているかも知れません。

その感覚とは、

“距離感”

自分と外部との距離感が曖昧になってしまっているため、外部からの影響を受けやすくなってしまっているのです。

ここでは、「自分とは何か?」といった哲学的な話は他に譲り、身体的にも精神的にも外部からの悪影響を減らすため、距離感の取り戻し方をお伝えさせていただきます。

まず、明るい部屋に居る時に急に停電が起こり、真っ暗闇になった場面を想像してみて下さい。

真っ先に何をするでしょう?

身体のどこを一番動かしているでしょうか?

手で周りを探って、近くに何があるかを確認すると思います。

暗闇の中で、視覚情報が役に立たなくなり、手で触れることで周りと自分の位置関係を確かめるためです。

そこで感じるのが、自分と周りとの“距離”

距離がはっきりすると、少しくらい動いても大丈夫とわかり、暗闇中でも安心感を取り戻すことが出来るのです。

この距離を感じる感覚が距離感。

距離感は目や耳でも知ることは出来ますが、それらは頭の中にしか伝わりません。

手を含めた腕全体からの情報こそが、身体にダイレクトに距離感を伝えています。

赤ちゃんは自分の手で、周りにある物に何でも触れようとしますよね。

それは自分と外の世界との距離を測り、身体に対する認識を深めているから。

ところが大人になると、距離感は視覚や聴覚のみに頼るようになり、腕が本来持っている機能が退化してしまうケースが多いのです。

これはつまり、外の世界に対して身体が無防備になっている状態。

受け取りたくない情報から身を守るために、距離感を取り戻す簡単なワークを紹介します。

・机に向かって座り、身体が30㎝ほど離れる位置まで椅子を引きます。

・左右どちらでもいいので、片手を軽く机の端に乗せます。

・次に、手と胸の中心を結ぶ線をイメージして下さい。

・その線の長さを保つように意識してみましょう。

・この時、机においてある手を見て、目でも距離を確認して意識します。

しばらく続けていると、机と身体との間に距離があり、それらは別々の物という感覚が生じて来ます。

身体がリラックスしつつも、安定も同時に感じられるのではないでしょうか。

頭もクリアに感じられると思います。

この感覚が、人の身体に本来備わっている距離感です。

距離感を取り戻すと、自分の外と内が明確に区別されるので、外部からの情報に振り回されて悪影響を受けることはなくなります。

いつでもブレない自分で居られるので疲れにくくなり、いつも心地良く過ごすことが出来るようになるでしょう。

有害な情報から身を守るために、ぜひ参考にしてみて下さい。

16-11-02

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