健晃堂

魂の基礎となるもの

東洋医学には「魄(はく)」という言葉があります。

「魄」とは「魂(こん)」の基礎となるもの。

魂は文字通り、人の魂(たましい)の事。

この魂の基礎となる魄は、肺に深く関わりがあり、脈打っていると考えられています。

そして、そのリズムは呼吸のリズムと一致しているとされています。

呼吸というのは不思議なもので、意識して早くすることも出来れば、遅くすることも出来るもの。

一方で何も意識しなくても呼吸しています。

そのため、呼吸は意識と無意識をつなぐものとして、西洋でも東洋でも心の安定に役立てられて来ました。

魂の基礎となる魄の働きを高め、心の安定の安定のために理想的な呼吸とは?

意識して大きく深呼吸する時には、

“吸う:吐くの時間の割合を、1:2にすること”

呼吸に深く関係する筋肉に、横隔膜があります。

横隔膜は息を吸う時には緊張して下に下がり、吐く時には弛緩して上に上がる筋肉。

この横隔膜の上下の動きによって静脈が刺激され、血液が心臓に還る仕組みになっています。

吸うと吐くの割合を1:2にすることが、最も効率的に横隔膜を働かせ、血液を循環させてくれるリズムになります。

つまり、魂の基礎となる魄の働きを高めるために、最も良いリズムと言えるでしょう。

人の心と体の土台となる血流は、呼吸によっても大きな影響を受けるものです。

冷え性、だるさ、心の疲労などを感じた時には。

呼吸法の一つとして、参考にしてみて下さい。

14.08.07

Tagged on: , ,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です