健晃堂

生きるのが辛いと感じたら

人の心は脳ではなく、腸にあると言われています。

「腸は第二の脳」という言葉も、最近ではよく聞くようになりました。

それに対し、「人間は腸の方が先に発生し、後から脳が作られるのに、腸を第二の脳と言うのはおかしい」と話す研究者もいます。

脳を支配しているのは腸であり、腸の方が上位気管で偉い、と唱える説もあるほどです。

確かに、人は脳が機能を停止したとしても、それで死ぬわけではありません。

しかし、腸が機能を停止すると、エネルギーが吸収できなくなり生命活動そのものが出来なくなります。

そんな大切な腸に、冷たい物の飲み過ぎなどで大きな負担を掛けてしまったら!!

心の状態が下がってしまうのは当然のこと。

精神状態はドン底で、「生きているだけでつらい」と感じる日が多くなってしまいます。

そんな時に、話す相手を間違えたり、ネット上で今の気持ちを発信しようものなら、さらに最悪な事態になりかねません。

上から目線の的外れなアドバイス、説教、挙句の果てには強制的に議論に巻き込まれたり……

「あなたの今の状態は、あなた自身に原因がある」などとわざわざ教えられなくても、そんなことは自分自身が一番感じていますよね。

「今やるべきことだけに集中しましょう」などの類の教えも、全く意味がありません。

それが出来るなら、ドン底の精神状態に落ちることなんて、そもそも無いでしょう。

生きることすら辛くてたまらない状態の人にとって、自己啓発の言葉や成功者の語るマインド論は、何の役にも立たないものです。

ならば、どうすれば良いのでしょう?

このような時に大切なのは、

“無意味な時間を過ごすこと”

・気持ちよく眠る。

・何も考えずボーッと過ごす。

・ただ居心地が良い人と一緒に居る。

意味を考えず、心地良く時間を過ごしましょう。

今の時代、人はすぐに何でも意味付けをしようとします。

「あなたの使命は何ですか?」

「あなたの夢や目標は?」

「あなたは将来どうなりたいですか?」

人の集まる場では、こんな質問ばかり……

離れましょう。

忘れましょう。

一切、考えないようにしましょう。

意味付けをすることが良くないというわけではありません。

むしろ、大切なことです。

ただし、これらはエネルギーが満ち溢れている時、その使い道を定めるために考えること。

心が冷え、沈み切った状態で考えたところで、さらに自分を苦しめるだけ。

心も体も心地良いと感じる状態を置き去りにして生きることに意味付けをしたところで、人は幸せにも豊かにもなれません。

人の確かな居場所は、結局のところ自分の身体以外には無いのですから。

心地良さは頭で考えず、お腹で感じてみて下さい。

腸が喜んでいるのがわかることは、そのまま素直に受け入れてみましょう。

無意味でただ気持ち良いだけの時間を過ごしている時には、周囲の人や自然に対しても心地良い影響を与えているものです。

自分を取り巻く環境全てに良い影響を与え、自分自身も一緒に響き合うようになります。

すると、人が本来持っている自然の回復力引き出され、心も体も状態が上向いて来るでしょう。

無意味な心地良い時間を過ごすということは、決して“無意味な行動”ではないのです。

心身ともに状態が整ってから初めて、自己啓発の言葉や、行動への意味付けが役に立ち始めるものです

ドン底の精神状態に落ちてしまう可能性は、誰にでもあるもの。

そんな時には、お腹で心地良さを感じる無意味な時間を過ごす。

生き辛さから脱出するのは、それが一番の近道です

参考にしていただけると幸いです。

16.06.11

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