健晃堂

医は算術

昨日はある方に誘われて、高層マンションでの交流会に参加して来ました。

行ってすぐに、あるビジネスグループの関係者の集まりであることはわかりましたが、それはそれとして純粋に色んな人との交流を楽しませてもらいました。

私はそのビジネスグループには参加はしませんが……

どんな目的が背後に控えていようとも、エネルギーの高い人達と接すること自体は悪い事ではありません。

ここでも、主催者グループが健康について話していました。

健康には三つある、身体の健康、精神の健康、経済の健康。

これらはWHOの健康の定義でも掲げられているものです。

一見すると、当たり前のことのように思えます。

しかし、本当の意味で深く理解できるのは、強烈に追い込まれた経験が必要だと感じています。

大病や大怪我を経験した人間でなければ、本当の意味での身体の健康の大切さは理解出来ません。

自殺未遂を図るほど精神的に追い込まれた経験が無い人には、心の健康の大切さは深く理解出来ないでしょう。

大きな借金や事業の倒産を経験した人間でなければ、経済の健康の大切さも理解出来ません。

特に、経済の健康を目指すための行為は、まるで下品な振る舞いや悪いことをしているように見られることが多々あります。

私は医療の分野で育ったので、医は仁術とか、医は算術といった言葉をよく聞かされてきました。

一般的には、仁術は立派なことのように言われ、算術とは医療関係者を蔑む時に使われています。

整骨院でも全く同じことが言われます。

開業したら算術に走る人間が多い。

そんな中でお金に興味を示さず、知識や技術を追求することが、整骨院の院長としてのあるべき姿と一般的には思われています。

私はこのような言葉を口にする人間が本当に大嫌いです!!

開業して自分の院を持っておきながら、お金儲けに興味を示さず、知識や技術ばかり追求しているのは、最も愚かで不誠実な最低最悪の治療師だと思っています。

なぜか?

それは患者さんの心や体の健康よりも、自分の治療師としての知識欲やプライドを満たすことを優先して生きているから。

昨年までの私のように……

一方で、お金儲けに走った治療師は、自己中心な考え方をしていては、お金は寄ってこないことにすぐに気が付きます。

金持ちになりたい、という気持ちが強ければ強いほど、周囲の人を大切にし、人から喜ばれる治療技術やサービスの向上に努めるものです。

お金の為なら治療師としてのプライドなどは捨ててでも、人のために尽くすことが出来る。

だからお金が集まり、強いエネルギーを放つようになり、多くの人に力と勇気を与えることが出来る。

これが、本当の意味での治療師としてのあるべき理想の姿ではないでしょうか?

人の健康を扱う人間は、まず第一にお金持ちにならなければならない。

医は算術、という言葉は私はそのように捉えています。

医療の世界に限らず、三つの健康のうちで今一番多くの人が不健康に陥っているのが、経済の健康ではないでしょうか?

ここが解消出来なければ、それらは不安や恐怖に変わり精神的に不健康になります。

心と体は表裏一体。

精神が不健康だと、すぐに身体にも不調が現れ、いつしか大病に繋がります。

経済的に不健康な状況から脱出するのは、すぐに出来る事ではありません。

頭脳労働が出来るようになることが、これからの時代は必須です。

自分自身を鍛えるために、小さなことでもいいので、何か自分を追い込む習慣を持ってみてはいかがでしょう?

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