健晃堂

共感して好かれる人・嫌われる人

対人関係でのストレスを減らすためには
コミュニケーション力を上げることが大切。

その方法の一つが共感力を磨くこと!

人は自分と似たような人や共通点が多い人に
好感を持つと言われています。

共感力を上げる簡単な方法として人との会話の中で、
「わかります」「一緒ですね」
などの言葉を多用してみましょう。

ところが「わかるわかる、一緒一緒!」
この言葉を使っていても、好かれる人も居れば、
敵ばかり作ってしまう人も居ます。

その違いは何なのでしょう?

私は昨年まで整骨院を経営しておりました。
整骨院に限らず何かの店舗を立ち上げるには
想像を絶するような時間と労力を必要とします。
それは経験した人でなければ知り得ないことでしょう。

また、一度立ち上げた店舗を閉める時にも
開業時とは違ったエネルギーが必要になります。
肉体的にも精神的にも大変なパワーを必要とし、
これもまた経験した人間でなければ、
想像出来ないことだと思われます。

このような話になった時に、
コミュニケーション能力が高い共感力がある人は、
どんなに自分が高い地位にあろうと
決して自分が経験したことがないことに対して
知ったような話はしません。

「自分は経験したことがないので分からないが・・・」
このように前置きした上で、
「私にもこのような経験があり・・・」
それから似たような自分の経験談を話してくれます。

そして、
“経験した者でなければ絶対にわからない事がある”
この点に共感ポイントを合わせて、
「わかります、一緒ですね!」こう話が流れます。

このように話を持ってこられると、
話している方はとても気分が良いですね。

また、同じような経験がある場合は、
おそらく体験したであろう出来事や、
感じた気持などを次から次へと話してくれます。

そのように接してもらえると、
すごくよくわかってくれていることが伝わり、
共感してもらって嬉しい気持ちになれるものです。

これに対し嫌われる人は、
とにかく知ったかぶりをします。

「自分も雇われ院長をやってるから・・・」
「昔、飲食店の店舗を任されていたことがある。」
「友達のお店の閉店作業を手伝った・・・」
などの話を持ち出し、
自分自身には経験がないということは認めようとしません。

その人が使う「わかるわかる、一緒一緒!」という言葉からは
“あなたの経験して来たことなら、私には何でも想像が出来る”
といった見下すような気持ちや、
“負けたくない”といった対抗心が透けて見えます。

「経験した者にしかわからない大変な思いをした」
という話をしている人間に対し、
「経験しなくてもわかる」
と言っている訳ですから、
これは全く共感になっていません。

言葉だけ真似して上辺だけで使うと、
逆に相手を怒らせてしまうことになります。

「経験した者でなければわからない大変な思い」
などは誰にでも一つや二つくらいはあるでしょう。
会話をしながらその時の気持ちを思い出せることが、
こういったケースでの共感力ではないでしょうか。

生理痛で苦しんでいる女性に対して、
男性が「自分も一緒一緒!」などと言っても
相手は共感してもらったなどとは絶対に思わないでしょう。
わかる訳がないのですから・・・

これは極端な例ですが、
共感しようとしても何故か嫌われてしまう人は
似たようなことをやってしまっているのです。

「わかります」「一緒ですね」
といった共感するような言葉を使っても嫌われてしまう人からは、
相手より優位な立場に立ちたいという気持ちや
目の前の相手に負けたくないといった
他人にはどうでもよい変なプライドが見え隠れしています。

反対に共感力が高く好かれる人からは、
“目の前の相手を喜ばせよう”という気持ちが伝わって来ます。

目の前の相手がどんな人であろうと、
喜ばせようという気持ちがあれば、
自然とリスペクトする気持ちも生じて来るでしょう。
その気持ちが伝わった時に、
相手から好印象を持たれるのだと思われます。

人は言葉だけでコミュニケーションをしている訳ではありません。
発した言葉の裏側にどのような本心が隠されているのか!
これは専門用語では「内言語」と呼ばれ
声や文字になって外に現れることの無い頭の中での思考が
相手の潜在意識に対して大きな影響を与えることになります。

コミュニケーション力を上げ、
人に好かれる共感力を身に付けるために、
目の前の人に対するリスペクトする気持ちを持ち
日々過ごしてみてはいかがでしょう。

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