夏になると、下半身の冷え性に悩む人が増えます。。
暑い夏の方が、寒い冬よりも冷え性がきつくなるのはなぜなのでしょうか。
これは、気圧の変化が大きく関係しています。
日本の気候は、冬は高気圧、夏は低気圧に覆われます。
夏になり気圧が低くなるということは、大気中の酸素の濃度が下がるということでもあります。
この環境の変化に対応するため人の体は、自然と呼吸数が少なくなる、心拍数も低下し血管が拡張する、などの様々な変化が起こります。
すると、心臓より遠い位置にあるふくらはぎから足にかけては、血液が行届きにくくなってしまいます。
下半身の血流が不足するために、エネルギー不足になり冷えが強くなってしまうのですね。
夏になると、ふくらはぎが冷えて、いつも重だるくて疲れる。
こむら返りがよく起きるなどの症状は、季節に対する体の変化から来るものなのです。
この不快な冷え性をに効くツボとして、最も有名なのは“三陰交”(さんいんこう)というツボ。
三陰交のツボは、内くるぶしより指4本分上の位置にあります。
文字通り三つの陰が交わる位置にあるツボ。
つまり、三本の経絡と呼ばれる気の通り道が交わる位置にある、人体の中でもとても重要な位置にあるツボです。
このツボをしっかりと刺激することは、3つのエネルギーの通り道を同時に刺激すること。
効果的に下半身のエネルギー不足が解消されます。
下半身の冷え性は、単なる体の不快な症状だけでは終わりません。
人の心と体は繋がっています。。
冷え性は人のやる気と行動力を奪い、物事を進める気力の低下にもつながってしまいます。
また、下半身にエネルギーが上手く循環していない状態では、不要なエネルギーが上半身に溜まりやすくなります。
これがいわゆる、“頭に血が上りやすくなる”状態。
普段は元気が無いのに、なぜか些細なことですぐにカッとなってしまう。
もし、そうなってしまっていると感じたら、しっかり三陰交のツボを刺激してみましょう。
ふくらはぎの冷えもやわらぐと同時に、気持ちも落ち着いて来ると思われます。
とても効果が高く、誰にでも簡単に使えるツボの一つです。
ぜひ、活用してみて下さい。