ジメジメとした蒸し暑い日が続くと、どうしても集中力が落ちて来ます。
考え事も多く、意識が分散して落ち着かない。
そんな時にはまず、体の芯を真っ直ぐにしてみましょう。
頭が天に向かって垂直に伸びて行くようなイメージを浮かべて、姿勢を正して下さい。
心と体は深くつながっています。
集中力が低下し、気持ちが分散するようになると、体もそれに応じてグネグネとした不自然な姿勢で、バランスを取るようになってしまいます。
まずは、この歪んだ姿勢を自分で正せるところまで正す。
すると、精神状態も整った姿勢に合わせるように落ち着き、集中力も回復して来るでしょう。
体の芯を真っ直ぐにする時に大切なポイントは、体重をしっかりと受け止めている場所がどこかを意識すること。
立っている時には、体重を乗せる場所はかかと。
かかとをコンコンと、地面に何度か打ち付けてみて下さい。
それだけで、自然と体が伸びるように感じられるでしょう。
椅子に座っている時には、骨盤の中でかかとと同じような働きをする坐骨結節と呼ばれる場所がポイント。
座っている時、左右のお尻の下に手を入れてみると骨の出っ張りに触れます。。
その骨の出っ張りが坐骨結節。
座り仕事など集中力が途切れた時には、この左右の坐骨結節で体重を支え直してみて下さい。
方法を紹介します。
まず座ったままで、右側の坐骨結節だけに体重を乗せるようにします。
この時、左側は完全に浮かせます。
右側の坐骨結節で上半身の体重を支え、そこを支点として、浮かせている左の下肢を弧を描くように動かしてみて下さい。
最初は動かしにくいかも知れません。
それでも少しずつ動かしていると、スムーズに弧が描けるようになって来ます。
何となくコツがつかめたら、一旦動きを止めて座ってみましょう。
右側のお尻にはしっかりと体重が乗り、支えやすくなっているのが感じられるでしょうか?
次に、左の坐骨結節に体重を乗せ、右の下肢を浮かし同じように弧を描くように動かしてみて下さい。
動きを止めて座ってみると姿勢がピンと伸び、集中力も回復して来ます。
人の姿勢と心の状態には、密接なつながりがあります。
集中力が低下した時。
精神力でこれを回復させるのは、かなり困難。
姿勢に意識を向けるのが、さっと集中力を回復させるコツ。
集中しなければならないのに、どうしても集中力が続かない。
そんな時には、ぜひこれらの方法を試してみることをおすすめします。