ジメジメとした気候になると、心も体も重だるくなってしまいます。
そんな時でも親しい人と会い、ゆっくりと話をしていると、気持ちも落ち着くでしょう。
でも一人で居る時には、どうしても気が重くなり、余計な事を考えてしまいがち。
そんな状態に陥ってしまったら、
五感を研ぎ澄まし、自然と対話してみてはいかがでしょう。
前回は、人の話をゆっくり聞くことで、静かな気分で過ごせるようになるとお話しさせていただきました。
話し相手が居ない時には、自然の声をゆっくりと聞いてみて下さい。
都心部に住んでいても耳を研ぎ澄ますと、鳥の鳴き声や風の音など、様々な自然の声が聞こえて来ます。
そして、外に出てよく周囲を観察してみましょう。
日頃は気が付かなかった、自然の変化が見えませんか?
さらに、肌で何を感じますか?
嗅覚や味覚を刺激するものなどにも、感覚を研ぎ澄ませてみましょう。
五感は人間の脳にある脳幹網様体と呼ばれる部位を刺激し、働きを高めます。
その働きは大脳皮質全体の働きを高め、意識のレベルが安定した状態になります。
つまり、五感を刺激すると頭の働きが良くなり、気持も落ち着くということ。
意識のレベルが安定するので、自律神経の働きのバランスが整い、心身ともに落ち着いた状態になります。
人と一緒に居る時には、相手と落ち着いた状態で影響を及ぼしあう。
一人の時間は自然と対話することで、自分を取り巻く環境と一体化し、ニュートラルな状態を保てるでしょう。
五感を研ぎ澄まし自然と対話する。
心も体もだるさを感じた時には、こんな時間を持ってみてはいかがでしょう。
一人で気が重くなってしまうと、周囲からの刺激を閉ざしたくなるかも知れません。
そんな時には、日頃あまり気にしない周囲の環境に意識を向けてみることをおすすめします。