健晃堂

有害情報から身を守るために大切なこと

ネット上で見掛けた情報に心を動かされ、手を出してみた。

ところが、実態は大違いで、お金と時間を無駄にしてしまっただけだった。

このような経験ありませんか?

なぜ人は、情報の良し悪しの判断が出来ないのでしょうか。

人体には免疫というシステムがあります。

有害な菌やウイルスが侵入した時に、これらと戦い体を守るための仕組みです。

私たちは様々な有害な物質が存在する環境の中で暮らしていますが、この免疫システムによって人の体は守られているのです。

ところが、

情報に対しては、この免疫システムは働きません。

目で見たもの。

耳で聞いた話。

これらは大脳に伝わり処理されるのですが、この時、有益な情報も有害な情報も、人の脳は判断が付きません。

だから、人は何度も騙されたり同じ失敗を繰り返すのです。

有害な情報から身を守る仕組みが無いため、人は悪い情報までも自分の中に取り入れてしまうのです。

高度情報化社会になり、私たちの暮らしは飛躍的に便利になったはずです。

なのに、何故かほとんどの人は、昔より暮らしにくくなってしまったのはそれが原因。

ならば、どうすれば良いのでしょうか?

人には情報の良し悪しが区別出来ないのであれば、有害情報から身を守る方法は無いのでしょうか?

決して、そんなことはありません。

ある能力を鍛えて高めていけば、有害情報から身を守ることが出来るようになります。

その能力とは、

“全身の知を使って判断する力”

その力の高めまたは、“非日常的”“情緒的な体験”を数多く積むこと。

これだけでは、よくイメージ出来ないと思うので、説明させていただきます。

例えば、目の前に知らない果物があるところを想像してみて下さい。

その果物について、

食べて良いのかどうか?

美味しいか不味いのか?

有害か無害か?

など、頭でいくら考えたところで、答えは出ないでしょう。

全く知らない物なのですから。

それでも、触ってみる、香りを嗅いでみる、少しだけ舐めてみる、などを繰り返していると、何となくわかって来るはずです。

五感を働かせることで、人が本来持っている生きるための判断力が研ぎ澄まされて来るからです。

この時、人は脳だけで判断しているのではありません。

全身の細胞の一つ一つが、意思決定に関わっていると言われています。

頭で考える力を「頭脳知」と呼ぶのに対して、全身で考える力を「身体知」と呼びます。

この身体知を鍛え高めるためには、いつもとは違った、非日常的な世界に触れなければなりません。

同じような日々の暮らしを繰り返していたのでは、五感を研ぎ澄ます機会が少なくなってしまうからです。

情緒的な体験をした時のことを思い出してみて下さい。

自然いっぱいの環境で、心地良い時間を過ごした時。

雰囲気の良いお店で、美味しい食事をした時。

きれいで幻想的な景色を見ていた時。

全身に、様々な感覚が甦って来るのではないでしょうか。

現代では、人の心は脳にあると考えられています。

しかし、その説も最近ではあやふやになって来ています。

医学的には全身に血液を送り出すポンプでしかない心臓は、文字通り、心の臓器。

二百年ほどの歴史しかない現代医学に対し、二千年以上の歴史を持つ東洋医学では、今でも心は心臓にあるとされています。

また、腸や皮膚にも考える力があるという説を唱える研究者も少なくありません。

最近では、これらも証明されつつあります。

つまり、情報の良し悪しを判断するためには。

このような、人が本来持っている身体知を最大限に働かせることが重要になって来ます。

それには、非日常的で情緒的な体験を数多く重ねることが大切。

インターネットから得られる情報は確かに便利です。

上手く活用すれば、誰でも自由で豊かな暮らしを手に入れることが可能になりました。

一方で、有害情報が多過ぎるのもまた現実です。

もし、これまでに有害情報に手を出し失敗した経験があるなら、その時の自分の状況を思い出してみて下さい。

パソコンの前にじっと座っていたり、スマホの画面を見つめたままで、頭だけで考えて決断し、行動を起こしてしまったのではないでしょうか?

初めの話のように、人の脳には免疫機能がありません。

頭ではいくら考えたところで、情報の良し悪しの判断は出来ないのです。

豊かに暮らしている人たちは、非日常的で情緒的な体験を、いつも重ね続けています。

傍目には、ただ遊んでいるだけのように見えるかも知れません。

そのため、、地に足が着いていない生き方、などと批判を受けることも多いもの。

しかし、これは自らの身体知を高め、世の中により高い貢献が出来るようになるために、感性を磨いているのです。

有害情報から身を守り、心身の健康や経済的な安定を壊さないために。

全身の知を持って考える力を高めることに、意識を向けてみてはいかがでしょう?

非日常的で情緒的な体験が出来る環境があれば。

積極的に飛び込んで行くことをおすすめします。

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