いつまで経っても起業準備中の人。
夢を語るばかりで、何年経っても、何も実現しない人。
そんな人たちが共通して使う言葉が「自分探し」
「心の底から望んでいることとは？」
「私の使命とは？」
「本当に特異なことは何なのだろう？」
時々それ考えるのは、必要なことではありますが。
……
正解なんて、無いのでは？
あるいは、答えが無数にあり過ぎて、どれほど考えても終わりがありません。
一方で、そんな人たちを横目で見ながら、さっさと自分のやりたいことを形にして、あっという間に遠くへ行ってしまう人がいます。
このような人は、自分探しなど、やってはいません。
やっているのは“自分創り”です。
例えば、将来は自分のお店を持ちたいという夢があるとしたら。
実現させる人は、考える内容が現実的です。
どのくらい費用が掛かるのか、具体的な金額を調べる。
わかったら、お金を貯める。
または、借りるための計画を立てる。
次に場所探し。
やったことがある人ならわかりますが、これは想像以上に大変。
膨大な時間とエネルギーが必要になるので、自分探しをしている余裕など、全く無くなります。
他にも、コミュニケーション力のスキル。
提供する商品やサービスについての知識や技術。
その他、さまざまな足りないものを補いながら、少しずつ自分を創っていきます。
お店を持つために必要なことを調べ、一つ一つ確実に身に付けていくと、遅かれ早かれ、いつかは形が出来上がって来るものです。
しかし、
お店を持つという夢がイメージ出来たとしても。
実現させるために必要な要素を分解してみると、一つ一つはとても地味な作業しかありません。
これらは、華やかさや楽しさとは全く無縁なものばかり。
そのため、夢を実現させることが無い人が使う言葉はいつも同じ。
「私が本当にやりたいのはこんな事じゃない」
セミナーや勉強会などへ参加しても、やはり同じ。
「私が聞きたいのはこんな話じゃない」
いつもいつも、毎回のように同じセリフを吐いて、また自分探しの為にどこかへ行ってしまいます。
そして、ありがちなパターンが、ある時こう言い始めます。
「やっと、本当の自分がわかり、やりたいことが見つかった」
それからしばらくは、すでに夢が叶ったかのように、とても楽しく過ごします。
ところが、ほとんどの人は上手くいかず、やはり夢は叶いません。
なぜなら、他の人も同じように、それらを見つけることが出来るのだから、あっという間に飽和状態になってしまうからです。
何事も、数が多くなると価値は下がります。
激しい競争の中で、心身ともに疲れ果て、いつしかボロボロになってしまう人が大多数。
結局は、元々の自分よりも、理想からはさらに遠い現実の姿が待っているだけ。
これが、自分探しばかりしている人の結末。
もし、個人でお店を持ちたいという夢を叶えたいなら、大切な要素があります。
それは、オリジナル性があり、価値の高い物やサービスが提供出来るようになること。
これらは、探して見つけるものではありません。
創るものなのです。
そのために必要なのが材料。
その材料とは、人、物、お金、経験、知識、技術など様々。
これらを集めに行く前に、今すでにある材料だけで足りていないかどうか、よく確かめることが大切。
今、この時、この自分に集中すると様々な気付きが得られ、夢を叶えるために必要な材料がたくさん見つかるでしょう。
自分を探すのではなく、自分を創る。
不満だらけの毎日ではなく、日々を充実したものにするために。
参考にしていただけると幸いです。
