前回は“あきらめる”ということの大切さについて、お話しさせていただきました。
何をやっても上手く行かない日。
そんな日を、どうやって過ごすか。
同じです。
“あきらめる”
夢や目標を叶える人。
人を惹きつける魅力を放つ人。
そんな人になるためには、特殊な能力を身に付けるよりも、心と体の安定から来る余裕が大切です。
と、こればかり意識し過ぎると。。。
何事も上手く行かず精神状態が乱れた日には「何とかしなければ」と焦ってしまいがちです。
その焦りや不安が、さらに心身の乱れを呼ぶ。
こんな悪循環に陥るのを防ぐためには、さっさとあきらめてしまうのが、やはり一番。
どれほど安定感と余裕がある人でも、現実には、調子が良い日よりも悪い日の方が圧倒的に多いものです。
肉体的な健康、精神的な健康。
生きている限り、これらも崩れて当然。
いつもベストコンディションで過ごすことなど、どんな超人でも絶対に不可能です。
目には見えなくても、人を取り巻く環境は常に変化し続けています。
体の中では環境の変化に合わせてベストな状態にしようと、自律神経がいつもバランスを取ろうとしています。
人はそのように、変化の中に生きているからこそ、安定を求める本能が備わっているのです。
つまり、誰しも普段は不安定な状態で生きているのが普通。
不安定の中、何をやっても上手く行かないのは当然と言えば当然。
まずは、そう割り切ることが大切。
この考え方、本当に重要です。
一見、いい加減で信用を失ってしまいそうな考えですが、現実にはそうはなりません。
むしろ、何をやっても上手く行かない日には、自分を奮い立たせて行動した結果、周りに大迷惑を掛けてしまいがち。
経験はありませんか?
逆に、
「今日は、何をやってもダメだ」
そう思った瞬間に、人の精神状態はそれ以上は乱れることは無くなります。
ビジネスでもスポーツでも、一流の人は調子が悪い時でも悪いなりに結果を残すもの。
それは、調子が悪い日も必ずあることを、自分で認めているから。
何をやっても上手く行かな日は、今日はそんな日だとまずは認めて、何事も上手にやろうとすることをあきらめる。
不思議なことに、あきらめた途端に自律神経の働きのバランスが整い、心も体もしなやかになります。
そして、何も上手く行かなかったが、結果的には何も悪くなかったという形に落ち着いてくれます。
何をしても上手く行かない不調の日には、立ち向かうのではなく“受け流す”。
このイメージで過ごしてみてはいかがでしょう。
ぜひ参考にしてみて下さい。